春に気をつけたい犬へのNG行為5選 起こりやすいトラブルや危険を回避する方法まで

あたたかい春にも犬の健康管理には注意して

気候が良くなる春は私たち人間だけではなく、犬達にとっても過ごしやすい季節です。犬を飼っている人の中には、愛犬とお花見やピクニックに行く計画を立てている方も多いでしょう。

しかし、過ごしやすい春の季節にも犬の健康トラブルはつきもの。油断していると、愛犬がケガや病気をしてしまう恐れがあるため、危険を回避できるように飼い主がしっかり対策を取らねばなりません。

春に気をつけたい犬へのNG行為

ここからは、春にどんな行為を犬にしてはいけないのか、具体例を挙げてご紹介します。是非チェックしてください。

1.車の中で留守番をさせる

春の時期でも、車の中に犬だけで留守番をさせるのは絶対にNGです。車の中で犬をひとりで留守番させてしまうと熱中症を起こす危険性があります。

「夏じゃないんだから大丈夫」と思うかもしれませんが、春に熱中症を起こす犬はとても多く、動物病院では4月の末頃から熱中症で運び込まれる犬が一気に増えるそうです。犬は気温が25度以上になると熱中症をおこしやすくなります。体格や犬種により熱中症のなりやすさは変わりますので、注意が必要でしょう。

車でお出かけをした際、愛犬を車に残してレストランやコンビニへ行こうと考えている方もいるかもしれませんが、日差しが強い場所や湿度が高い環境では、車内の温度が急激に上がることが少なくありません。

熱中症を起こした犬は最悪の場合死んでしまうことも考えられますので、愛犬を車に留守番させるのはやめましょう。

2.犬に害のある春の植物や生物に近づける

春になると愛犬と一緒に自然を楽しみに行く機会も増えると思いますが、春の植物や生物の中には、犬にとって有害なものがあります。

見た目に綺麗なものが多いので眺めたくなりますが、愛犬の散歩中にはくれぐれも近づけないよう注意してください。

犬にとって有害な春の植物は以下の通りです。

  • フクジュソウ
  • スズラン
  • スイセン
  • チューリップ
  • ヒヤシンス
  • ツツジ
  • ワラビ

春の植物には毒性の強いものも多いため、犬が誤飲した場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

また、犬にとって有害な春の生物は以下の通りです。

  • ヒキガエル
  • アマガエル
  • マムシ
  • ヤマガカシ
  • ハチ

カエルは毒を持つだけでなく、寄生虫がいることが多いため、愛犬を絶対に近づけないでください。

3.寒暖差の対策をしない

春に犬の寒暖差対策をしないのはNGです。

日中はポカポカと暖かい日でも、春は夜になると急に冷え込むことがありますので、必要があれば暖房器具を使う、犬に服を着せるなどの対策をしましょう。

対策をしないでいると、犬が寒暖差で体調を崩すことがあります。

4.換毛期に抜け毛の手入れをしない

春は犬の換毛期の季節です。

柴犬やハスキーなどのダブルコートの犬は、体毛が冬毛から夏毛に生え変わる時に大量の抜け毛が出ます。この抜け毛を放置してしまうと毛玉やもつれの原因になることがあり、蒸れて皮膚炎などを引き起こす恐れもあります。

春はいつも以上に愛犬のブラッシングをしっかり行って、抜け毛の処理をしましょう。

5.寄生虫予防を怠る

春は寄生虫の動きが活発になる時期でもあります。

感染症の原因となるノミやマダニ、蚊などの寄生虫は動物病院で予防薬を処方してもらうことで防ぐことができますので、忘れずに受診するようにしましょう。

予防を怠ると、犬が感染症によって死に至ることもありますので注意してください。

まとめ

今回は、春に気をつけたい犬へのNG行為について解説しました。

一年の中で比較的過ごしやすい春にも、思わぬトラブルが起きることがありますので、どんな危険があるのかを知り、愛犬を守るようにしましょう。

危険を回避しつつ、愛犬との春のお出かけを思いっきり楽しんでくださいね。

(獣医師監修:平松育子)

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