シンクでやってはいけないNG行為5つ!熱湯を流す時の「ボコッ」音は危険?

毎日使うシンク…間違った使い方は劣化の原因

料理の前後に使用した道具をつけ置きしたり、野菜や使い終わったお皿を洗うのが日常のシンクですが、その使い方に問題はありませんか?

シンクを使用する際、「ボコッ」や「ドゴッ」という音がすることがあります。これはステンレス製のシンクで熱によって膨張した時に発生する音です。このような状況はシンクの劣化を早めてしまいます。

排水管が詰まったり破裂する恐れも

意外と知られていないのが、排水管の耐久温度です。排水管の耐熱温度は、62℃~72℃とされており、この温度範囲を超えると、排水管が破裂する可能性があります。また、詰まりやすい物をシンクに流すと、排水管が詰まるリスクが高まるため、注意が必要です。

シンクでやってはいけないNG行為5選

毎日使うシンクは思った以上にデリケートです。間違った使い方を続けると、シンクだけでなく、下流の排水管も劣化させる原因になります。それでは、具体的にシンクで避けるべきNG行為にはどのようなものがあるのでしょうか。

1. 熱湯をシンクで流す

パスタを茹でたり、料理で使った熱々のお湯をシンクに一気に流してしまっていませんか。先に述べた通り、シンクの奥の排水管の耐熱温度は多くが62℃~72℃です。

熱湯の温度はこの範囲を超えることが多く、そのままシンクに流してしまうと、排水管が劣化したり、最悪の場合は破裂する危険があります。排水管が破裂すると、修理業者を呼ばないと対応できず、修理が終わるまでシンクが使用できなくなるため、シンクに熱湯を流すのは避けましょう。

2. 油をシンクで流す

揚げ物で使用した油を適切に廃棄する人は多いですが、フライパンやお皿に残った少量の油を水でさらした後、シンクに流してしまうことが少なくありません。

しかし、少量であっても油をシンクで継続して流すことは、排水管の詰まりの原因になります。詰まった排水管からは悪臭が発生したり、汚水が逆流することもあります。トラブルを防ぐためにも、排水管に油を流さないよう、水洗いする前にキッチンペーパーで油を拭き取るなどの工夫が必要です。

3. ステンレス製シンクをたわしで擦る

多くの家庭で使われているステンレス製シンクは、汚れがこびりつきにくく人気があります。しかし、ステンレス製は傷がつきやすいのが欠点です。たわしで強く擦ると、シンクに傷が入り、劣化や錆、不衛生な状態を引き起こすことがあります。ステンレス製のシンクは、硬い材質のたわしなどで擦るのは避け、優しい素材の掃除道具を使用しましょう。

4.研磨率の高い強力クレンザーを使う

シンクの掃除にクレンザーを使っている人は多いでしょう。クレンザーはシンクをピカピカにするのに便利で、掃除ツールとしては一般的です。ただ、使用しているクレンザーの研磨率には注意が必要です。

クレンザーは製品によって研磨率が異なり、20%未満の低研磨率のものから、50%を超える高研磨率のものまであります。ステンレスシンクには、研磨率が高いクレンザーを使うと傷がついたり、表面が白く濁ることがあります。

シンクを掃除する際は、パッケージに記載された研磨率を確認し、適切なクレンザーを選ぶようにしましょう。

5.クレンザーを皿洗い用スポンジに付ける

シンクを掃除する際には、通常、掃除用スポンジと皿洗い用スポンジを分けて使うことをお勧めします。一緒に使う場合は、食器洗い用スポンジにクレンザーをつけるのは避けましょう。

シンクを掃除するスポンジは多くの汚れや細菌を含んでおり、クレンザーを皿洗い用スポンジに付けると、そのクレンザーが繊維に残り、洗浄中にお皿に傷をつける可能性があります。これはお皿の劣化を早める原因となります。

ステンレス製シンクは傷つきやすい!掃除のポイントは?

シンクでやってはいけないNG行為を5つご紹介しました。皆さんは当てはまっていませんでしたか。

ここまで読んでいただいておわかりのとおり、ステンレス製シンクは汚れにくい反面、傷つきやすいというデメリットも存在します。そのため、ご家庭のシンクがステンレス製の場合、傷つかないように配慮しながら掃除をする必要があります。

最後に、ステンレス製シンクの掃除において、気を付けたいポイントをご紹介します。

クレンザーは研磨率20%程度のものがベスト

研磨率が高いクレンザーを使うと、シンクが傷つきやすくなります。特にステンレス製のシンクの場合、簡単に傷ついてしまいます。シンクに適したクレンザーは、研磨率が20%程度のものがおすすめです。これによりシンクを傷つけずに、美しく保つことができます。

スポンジにラップを巻いてシンクを掃除する

皿洗い用のスポンジとシンク掃除用のスポンジを共有している場合は、掃除の際はスポンジにラップを巻いてから使用するのが良いでしょう。スポンジにラップを巻くことで、クレンザーがスポンジに残ることなく、また衛生的にも安心です。シンクを掃除するには、シンクとの接触面が硬い素材の物を避けることが重要です。

まとめ

いかがでしたか。多くの人がやりがちなシンクの使い方には、シンクを劣化させたり、奥の排水管を破裂させたりする問題点が潜んでいます。正しい使い方を理由と共に理解し、シンクの劣化やトラブルを未然に防ぐために、適切な掃除方法とツールの選択が重要です。定期的なメンテナンスでシンクを長持ちさせ、キッチン全体の衛生を保ちましょう。

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