8月のねぶた祭へ本格的な制作作業始まる ねぶた小屋にパーツを搬入 珍しい光景に観光客も興味津々

8月の青森ねぶた祭に向けた動きです。連休中、ねぶた師たちが、それぞれの作業場から、ねぶた小屋へと、パーツを運び込む作業を行っています。

青森市のアスパム側にあるねぶた研究所。午前8時半には、多くのスタッフが集まっていました。

【竹浪比呂央さん】
「いつものことですけど、けがなく無理せずでお願いします」

指揮を執るのは、第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さん。名人となった2023年は、最優秀制作者賞を受賞しています。

29日は、弟子の手塚茂樹さんの姿も。この研究所には3人のねぶた師がいて、同じスタッフで4台を制作するため、スケジュール管理が鍵に。ねぶた小屋に入る前に、すでに多くのパーツが作られていました。

ねぶた小屋から近いため、運べるものは歩いて持っていきます。作業中、たまたま通り掛かった観光客は。

【観光客】
(Q.どちらから?)「神戸と横浜」
(Q.ここにねぶたが見られる場所があったことを知っていましたか?)「あ、知らなかったです。今モーニング食べて、こうやって歩いてきたらねぶたが」
「すごいと思って」

なかなか見られない光景に、興味津々です。

約1時間後、ねぶた小屋にスタッフが集合し、大きなパーツを載せたトラックがゆっくりと入ってきました。竹浪さんやスタッフが見守る中、到着。

【稲葉千秋アナ】
「ねぶたのパーツが小屋の中に運ばれています。いよいよ夏の祭りに向けた本格的な制作作業が始まります」

20人ほどで慎重に運び、ねぶた小屋の中に納めました。

この日は5つの団体が同時に搬入作業を行い、ねぶた小屋一帯が活気付いていました。

【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「気合入りますね。いよいよだということと、さあやるぞという感じです」
「とんでもないものを作りたいなと思います」
「新しい世界へ向かって勇気を持って一歩踏み出そうと」
「未来を感じさせるねぶたというか、そういうのを作りたいなと思っています」

およそ3カ月にわたるねぶた小屋での制作作業。2024年も、青森の熱い夏が待っています。

© 青森朝日放送