Zeebra、SEEDAが表紙 ヒップホップの“生き様”を伝える雑誌『BLUEPRINT』創刊

ヒップホップにフォーカスしたプロジェクト「BLUEPRINT」が発表された。

雑誌、ライブ、グッズの3つを柱に、ヒップホップカルチャーの魅力を発信していく。

雑誌『BLUEPRINT THE MAGAZINE』創刊

「BLUEPRINT」の柱のひとつである“MAGAZINE”として、

雑誌『BLUEPRINT THE MAGAZINE』が創刊。

創刊号では、Zeebraさんが表紙、SEEDAさんが裏表紙を飾り、両者へのロングインタビューと撮り下ろし写真が掲載される。

Amazonでは先行予約が開始されている。定価は1100円(税込)。

Zeebra、SEEDAのインタビュー動画も公開

『BLUEPRINT THE MAGAZINE』と連動して、「BLUEPRINT」の公式YouTubeチャンネルでは、誌面に登場したラッパーの動画が公開される。

第1弾はZeebraさん。雑誌に掲載するロングインタビューの一部が公開中だ。また、第2弾のSEEDAさんのショート動画も公開されている。

初のライブにはCHICO CARLITO、Yan Sekuら出演

「BLUEPRINT」が手がける初のライブ「BLUEPRINT THE LIVE」の開催も決定した。

6月23日(日)に渋谷・HARLEMで開催。CHICO CARLITOさん、MUDさん、ELIONEさん、LIZAさん、Yan Sekuさんらが出演する。現在イープラスで先行予約を受け付けている。

「BLUEPRINT」によるライブは、25分〜30分の長尺で実施。装飾性を極力排して、「アーティストの魅力が伝わる演出」を心掛けるとしている。

また、ブッキングに関しては出演者の世代や交友関係ではなく、制作チームが「心から観たいラッパー」を軸にしており、他のライブにはない組み合わせを意識しているという。

「BLUEPRINT」を知るための4つの質問

──『BLUEPRINT』とは?

『BLUEPRINT』は、HIPHOPにフォーカスしたマルチモーダルなプロジェクトです。『BLUEPRINT』では、『MAGAZINE』『LIVE』『GOODS』3つの領域を柱にしてHIPHOPの魅力を発信していきます。

──『BLUEPRINT』の由来は?

一義的には、BLUEPRINT=青写真という意味です。世界で、国内で、一層盛り上がりを見せるHIPHOPシーンに関わっている人達の青写真を伝えるプロジェクトにしたいという思いを込めています。また、二義的にはJay-Zが2001年にリリースした名盤『The Blueprint』をオマージュしています。ラッパーとしてだけではなく、レーベルオーナー/プロデューサーとして多面的に世界のHIPHOPシーンを牽引するJay-Zのように、『BLUEPRINT』も少しでもシーンに貢献していけるプロジェクトにした いとい思っています。Jay-Zは多くのアーティストをフックアップしていますが我々も今人気のアーティストだけではなく、これからのアーティストであったり、裏方としてシーンを支えている人も紹介していきたいと思っています。

20年後も価値があるメディアとは?

──なぜ『MAGAZINE』『LIVE』『GOODS』の3つの領域をやるのか?

HIPHOPは、生き方=ライフスタイルを表す言葉だと思っています。HIPHOPにフォーカスしていく上で、何か一つの領域だけではライフスタイルやカルチャー全体の魅力を届けられないと思ったことが背景にあります。

『MAGAZINE』を核におくメディアでは、楽曲の裏側にあるラッパーの生い立ち、日常、心の中にあるリアルな思いをロングインタビュー / 動画の形で読者の方に伝えていくことで、よりラッパーの楽曲の魅力を伝えるお手伝いをできればと思っています。また、そのシーンを支えるHIPHOPな裏方の人達。彼らとの日常があって、シーンが出来上がっているので日頃は表に出ない部分も伝えていきたいと思っています。

『LIVE』では、『MAGAZINE』を核におくメディアでは伝えられない、彼らの楽曲をストレートに届ける場にできればと思っています。彼らが何を着ているのか? 彼らがMCで何をいうのか? 彼らの生の歌声はどんな感じなのか? ストリーミングサー ビスでは体感できないリアルな部分を伝えていければと思っています。

最後に『GOODS』。これは我々のチームがやりたいだけということでもあるのですが。やっぱり自分たちがリスペクトしてきたHIPHOPのカルチャーって、メディアも、音楽も、アパレルも、様々な領域が融合して、カルチャーになって、日常に浸透していくのを体感して、見てきているので。私たちも、やってみたいなって。

──『BLUEPRINT THE MAGAZINE』のコンセプトは?

『MAGAZINE』を核におくメディアのコンセプトは、ラッパー、HIPHOPシーンに関わる方達の「青写真」を伝えていくアーカイブメディアです。

HIPHOPは、ライフスタイルであり、生き様であると思うので活動・楽曲の裏側にあるラッパーの生い立ち、日常、心の中にあるリアルな思いをロングインタビュー・動画の形で読者の方に伝えていくことで、よりHIPHOPの魅力を伝えるお手伝いをできればと思っています。

また、大切にしているのは「消費はされるけど、風化はしない」ことです。今は本当に情報に溢れている時代なので私たちのようなインディペンデントなプロジェクトがニュースを取り扱う意味は無いと思っています。ニュースではなくて、アーカイブを作っていくという気持ちで取り組んでいます。

MAGAZINEという形で、紙に刷って、物質的に残すのも、歴史をたどると多くのメデ ィアは紙の形で受け継がれてきたという事実があるから。歴史に残っていくアーカイブを作るのであれば、紙に刷るのがいいのでないかと。

また、全編モノクローム(白黒)の写真で構成していくのも、風化して欲しくないから。モノクロームだとカラーと比較して情報量が少ない分、時代性が出ない・普遍性が高いという特徴があるので、適した表現手法だと思っています。10年後でも、20年後でも読む価値・見る価値があるメディアとは何なのか? 問い続けていきたいと思っています。

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