【RIZIN】太田忍がフェザー級王者・牛久絢太郎に〝完封勝ち〟「上を目指して頑張ります」

牛久絢太郎(右)を攻める太田忍

格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)で、レスリングのリオ五輪グレコローマンスタイル59キロ級銀メダルの太田忍(30)が、元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎(29)を〝完封〟で下した。

昨年は3勝1敗と好成績を残すも、これまでバンタム級王座挑戦のチャンスを手にしていない。相手の牛久はフェザー級から体重を落としてバンタム級に初挑戦となったが、1Rにはいきなり太田が胴タックルからテークダウンに成功。組みついたら離さず、牛久に反撃を許さない。2Rも組みついてコーナーに押し込み、ヒザ蹴りを連打。しかも相手の背後からアキレス腱を踏みつける破天荒な攻めも見せた。

だが一瞬の隙を突かれ、牛久に首投げからバックを取られ、裸絞めを狙われる。ここは何とかしのぐと、最終3Rには牛久のタックルを潰して強引なハーフネルソンでひねり倒した。そのままグラウンドで肩固め。牛久を上から完全にコントロールし、パウンドを落として一方的に攻め立てた。

最後は下からのフロントネックロックに耐えて、判定3―0で元フェザー級王者に完勝。試合後は得意のバック転を決めてみせた。「まだまだ上を目指して頑張ります。メイン早く見たいんで、この辺りで切り上げます」と、この日は得意の〝ビッグマウス〟を封印。ベルト取りへ確かな決意を示した。

〝元王者狩り〟に成功した五輪メダリストには、大会を配信した「ABEMA PPV」で解説を務めた川尻達也も「より注目のファイターとなった。レベルアップしている。この戦い方をされたら、他のバンタム級ファイターには恐怖。すごく自分の特性を生かした戦い方ができている」と大絶賛していた。

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