第9世代カムリから見るトヨタのインテリジェント化の新たな一歩

トヨタ・カムリは9代目に進化し、刷新のたびに消費者の大きな注目を集めている。

世界で有名なトヨタ・カムリは9代目に進化し、刷新のたびに消費者の大きな注目を集めている。

中国では電気自動車(EV)の普及率上昇に伴い、ガソリン車の市場シェアが縮小しており、フランスのシトロエン、プジョー、韓国のヒョンデは市場からほぼ淘汰され、米国のフォードも同様の困難に直面している。

トヨタはガソリン車の有名企業として、フォルクスワーゲンやホンダのような伝統的な自動車メーカーとの競争に直面しているだけでなく、EVメーカーの脅威も巨大だ。

EVが普及すると同時に、自動車のインテリジェント化は絶えずアップグレードしてきた。EVメーカーはインテリジェント化に大量の資金を投入し、研究開発と革新を行っている。これに対し、ガソリン車メーカーのインテリジェント化開発は明らかに遅れており、大きな落差を感じさせる。

中国で3月に発売された第9世代のカムリは、インテリジェント化とローカライズにおけるトヨタの取り組みが鮮明で、新車も市場で「グローバルカー、チャイナキャビン」のラベルが貼られている。

「チャイナキャビン」は主にスマートテクノロジーの融合に表れている。例えば、第9世代カムリはファーウェイ(華為技術)と協力し、ファーウェイが開発したAI音声アシスタントを搭載した。多言語音声コマンド認識をサポートし、ウェイクアップを繰り返す必要がなく、連続会話ができ、音声コマンドの応答速度と正確性を大幅に向上させた。

同時に、トヨタ初の専用アプリストアを導入し、便利なデジタル生活空間を実現した。車の所有者は音声認証と顔認証を通じて、簡単かつ安全にシステムにログインできる。

12.3インチ液晶メーター+12.3インチセンターコンソール+AR-HUDのスペックは豪華とはいえないが、トヨタユーザーにとって、これらは前世代と比べて大きく変化している。

車載装置のハードウェアは全面的にアップグレードされ、8155チップを搭載し、12 GBのメモリを有し、計算力が4倍以上アップし、応答速度が8倍上昇した。

「チャイナキャビン」は車両内部の設計のオリジナル性にも表れている。第9世代カムリは全固定式パノラマサンルーフ、64色のアンビエントライト、スマートアロマシステムなど専用の車室スタイルを提供しており、これらはすべて中国市場向けの専用装備だ。

インテリジェント化の角度から言えば、カムリのスマートコックピットはEVの主流車種と比べてまだ差があるが、他のガソリン車よりは明らかな優位性があり、再び一歩リードしている。

これは、EVのインテリジェント化がうらやましく、EVの安定性や安全性に少しでも懸念がある消費者にとって、良いソリューションであることは間違いない。

最近、トヨタの次のグローバルモデルのスマートソリューションに「トヨタ+ファーウェイ+Momenta」の3社連携モデルが採用されると報じられた。現時点ではこの情報についてトヨタの公式確認は得られていないが、トヨタがインテリジェント化に向けて進化を続け、さらには加速すると信じている。(編集/CL)

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