カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝が現地4月29日に行なわれ、インドネシアとウズベキスタンが対戦した。
立ち上がりにペースを掴んだのはウズベキスタン。ポゼッションで上回り、自分たちのリズムでボールを動かしながら、緩急をつけたアタックを繰り出す。
守勢に回るインドネシアは、スペースを不用意に空けないポジショニングで対抗。自陣ゴール前では個々がより厳しい守備を見せる。
主導権を握り、何度も相手ゴールに迫ったウズベキスタンだが、結局、前半は相手の堅陣を崩し切れず。試合はスコアレスで折り返した。
迎えた後半も、ウズベキスタンが優位に試合を進める。前半よりもパスワークのテンポがさらに上がり、連動した攻撃で先制点を狙いに行く。
56分には右サイドから崩し、ボックス内右からオディロフが右足を振り抜くも、シュートは枠を捉え切れない。
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劣勢のインドネシアは、61分にゴール前の混戦からフェラーリが押し込み、先手を取ったかに思われたが、味方のオフサイドで得点は取り消しに。
そして68分、ウズベキスタンが均衡を破る。右サイドからハムラリエフがクロスを供給。これにノルチャエフがダイレクトで合わせてネットを揺らす。
ビハインドのインドネシアは84分、リドーがジャロリディノフへのラフプレーで一発レッドとなり、10人での戦いに。
数的優位となったウズベキスタンは86分、ジャロリディノフのFKの流れから相手のオウンゴールでリードを広げる。試合はそのまま2-0でタイムアップ。ウズベキスタンが勝利した。
アジア勢に与えられたパリ五輪の出場枠は「3.5」。今大会で上位3か国に入るか、3位決定戦で敗れた場合は、大陸間プレーオフでギニアに勝利すれば五輪出場を決められる。
決勝に進出したウズベキスタンがパリ行きのチケットを獲得。同国にとっては初の五輪出場だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部