英、25年までに中国製の監視装置撤去へ 安全保障の懸念から

[ロンドン 29日 ロイター] - 英政府は29日、機密性の高い政府施設から中国製の監視装置を2025年4月までに撤去すると表明した。中国のスパイ活動への懸念に基づく措置だとしている。

英政府は、機密性の高い施設の大半で監視装置は配備されていなかったことが判明したとし、配備されていた施設では約50%が交換され、残りの施設でも撤去が進んでいるとした。

アレックス・バーグハート政務次官は声明で「今年10月までに約70%の施設で監視装置が撤去される予定で、残りの施設でも25年4月までに完全に交換される」と言及。「政府は英国民、システム、施設の安全保障を極めて真摯に捉えており、今回の措置の完全性を精査するためにさまざまな措置を講じている」と述べた。

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