ウクライナ大統領、武器供与の加速訴え NATO事務総長と会談

[キーウ 29日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、首都キーウ(キエフ)で北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した。戦況は西側諸国からの武器供給のスピードに左右されるとし、ロシア軍が一部戦線で攻勢を強める中、ウクライナへの武器供与加速を訴えた。

ゼレンスキー大統領は会談後の共同記者会見で、ウクライナ軍への迅速な支援という点において「現時点でポジティブな兆候は見らない」とし、小規模の武器供与が始まったものの、「このプロセスを加速させる必要がある」と要請した。

米国では先週、ウクライナへの610億ドルの支援法が成立し、ウクライナへの兵器輸送が始まっているもよう。

ストルテンベルグ氏はNATO加盟国がここ数カ月、軍事支援の約束を果たせていないことを認めた上で、武器や弾薬の供給は今後増加する見通しとし、米国の支援に加え、英独首脳がウクライナ支援へのコミットメントを示しているほか、オランダも支援を拡充したことを指摘。追加支援が「戦況の好転に寄与するだろう」と述べた。

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