【カンボジア】フン・セン氏、新運河の中国軍利用を否定[運輸]

カンボジアのフン・セン元首相は26日、首都プノンペン近郊の南部カンダル州などで建設を予定するフナンテチョ運河について、中国軍による利用を認めることはないと強調した。同運河については、米国やベトナムが中国による軍事利用の可能性に懸念を示していた。クメール・タイムズ(電子版)が27日伝えた。

フン・セン氏はプノンペンで開かれた会合で、中国軍によるフナンテチョ運河の利用は憲法違反に当たると指摘した。カンボジアとベトナム、中国とベトナムはいずれも友好関係を保っているとも述べた。

フナンテチョ運河はメコン川のカンダル州プレクタケオ周辺からトンレバサック川を経由し、ケップ州の沿岸に至る。全長は180キロメートル。運河の開通に伴い、ベトナムを経由せず物品を輸送できるようになる。

着工は年内を予定し、工期は4年と想定。事業費の17億米ドル(約2,690億円)は中国から調達する。

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