地政学的緊張、ユーロ圏のインフレにリスクもたらす=ECB副総裁

[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は29日、ユーロ圏のインフレ率は2%に戻りつつあるが、その過程は平坦ではなく、地政学的緊張がインフレ率の上振れリスクになっているとの見方を示した。

講演で「特に中東の地政学的状況はインフレに特に上振れリスクをもたらす」と指摘。「この地域の緊張がさらに高まれば、貿易の大きな混乱や石油供給の障害により、短期的にはエネルギー価格と輸送費が上昇し、世界貿易に混乱が生じる可能性がある」と述べた。

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