イスラエル軍、ラファなどガザ各地を空爆 少なくとも40人死亡

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 29日 ロイター] - イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザの南部ラファをはじめ各地で空爆を実施し、少なくとも40人が死亡した。イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスの代表団はこの日、停戦協議のためにエジプトのカイロに到着した。

米国など海外の首脳はイスラエルによるラファ侵攻に反対を表明してきた。ラファにはガザの住民230万人の半数近くが避難している。

エジプトのテレビ局によると、ハマス代表団はカイロからドーハに出発し、停戦案に対する書面の回答を持って後日カイロに戻る見通しだという。

ブリンケン米国務長官はハマスに対し、イスラエルが提示したガザ停戦とイスラエル人の人質解放を含む「極めて寛大」な案を速やかに受け入れるよう求めた。

ラファでは住宅3軒が攻撃され、少なくとも25人が死亡。北部ガザ市でも住宅2軒が空爆を受けて少なくとも6人が死亡、数人が負傷したと、保健当局が明らかにした。

医療関係者やハマスのメディアによると、イスラエル軍は夜間にガザ中部ヌセイラト難民キャンプにある住宅1軒も空爆し、ジャーナリスト1人を含むパレスチナ人3人が死亡した。ガザ中部の他の地域でもイスラエル軍の空爆で6人が死亡したという。

イスラエル国防軍(IDF)の報道官はラファへの空爆について「ガザ南部の民間人居住区内で活動していたテロリスト」を戦闘機で攻撃したと説明。詳細は明らかにしなかった。

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