【中日】チームに安心感を与える中田翔の捕球技術 失策ペースが大幅に改善

守備でも大きく貢献する中田翔

中日が29日のDeNA戦(バンテリン)に11―1で大勝し、貯金を「1」とした。3回二死一、二塁からカリステ、中田翔、細川成也の3連続適時打で一挙4得点とクリーンアップが大爆発。2打点でチームに勢いをもたらした4番・中田は「当たりは良くなかったけれど、何とか落ちてくれて良かったです」とコメントした。

バットで今季初の2桁得点を呼び込んだ中田だが、チーム内ではその捕球技術の高さが評判となっている。一塁への送球が難しいハーフバウンドになったり、それたりしても必ずキャッチしてくれるとあって「中田さんがしっかりと捕ってくれるから内野手は安心して一塁へ投げられる」とチーム内での信頼度は非常に高まっているのだ。

中田の捕球技術の高さについては堂上内野守備コーチも「柔らかいですね。グラブの使い方もいいし、(捕球する際の)ボールの見方もうまい。(内野手も)投げやすいと思います」と絶賛。もちろん天性のものもあるだろうが、堂上コーチは「昔、守備練習をよくやったんだなというのが分かります」と分析し、捕球技術の高さは練習の積み重ねによるものが大きいとみている。

昨季は79失策とミスから失点するケースが目立ったが、今季はここまでの26試合で9失策。これはシーズン49・5失策ペースとなるだけに大幅に改善されている。

「1年間通して戦っていく中で絶対にひどい連敗もあるし、いい連勝もあると思う。1試合1試合勝ちを求めることももちろん大事だけど、1年間通して見なければいけないこともある。変に考え過ぎずにやっていけたらいいのかなと思う」と語る中田。その存在は攻撃だけでなく守備面においても心強いものとなっているようだ。

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