【RIZIN】青木真也が鈴木千裕を「日本最強」と認定 朝倉未来の対戦要求には「勝ち目がない」と絶句

青木真也は鈴木千裕の強さを絶賛する

もはや国内無敵だ。格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)で、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(24)が、金原正徳(41)を1ラウンド4分20秒で下し、V1に成功。〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)はその戦いぶりに鋭くメスを入れると、王者の強さを手放しで絶賛して「日本最強」の〝お墨付き〟を与えた。一方で鈴木との対戦に意欲を見せた朝倉未来(31)には、厳しすぎる言葉を投げかけた。

試合は、鈴木がその強さを見せつける展開になった。開始約10秒で組みつかれるも、テークダウンを許さない。そこから組み手争いとなり、放ったヒザ蹴りが金原の下腹部に入って試合中断となる一幕はあったが、再開するとプレッシャーを与えつつジリジリにじり寄る。残り約1分になったところで、パンチのラッシュを仕掛けて尻もちをつかせ、上から追撃の拳を振り落としてレフェリーストップでTKO勝利を手にした。

青木は「鈴木は『本物』だ。完成度が高い。オールラウンダーの金原にちゃんと蹴って殴って差をつけて勝ったから、文句のつけようがない」と声をしゃがれさせる。さらに「鈴木は長く防衛を続けると思う。だって対抗馬がいないじゃん。何かあるとすれば、コロナによる〝鎖国〟が開けて入ってきた外国人相手くらいじゃないか」と絶賛して「フェザー級国内最強」を認定した。

試合展開を「金原は最初のタックルを切られた時点で、勝ち目がなくなった。実は金原って、低いタックルをあまりやらないんだ。だから最初のタックルをあれだけ完璧に切られてもう手がなくなった」と挑戦者目線で読み解く。それを踏まえ、事前の予想が割れた理由を「金原って練習で強くて、多くの選手が圧倒されるんだよ。そして鈴木のウイークポイントが寝技にある。この2つが試合の予想を難しいものにした。でも、フタを開けたら戦績通りの結末だったな」と指摘する。

その上で「本人に聞いたわけじゃないけど、金原は今回が〝最後〟のつもりで準備してたんじゃないかって思う。練習していてそう感じた。でも最後って決めると、つい練習で甘えが出ちゃうんだよ。最後にしようとして、最後にできなかった俺が言うんだから、間違いない」とメガネを光らせた。

一方で、試合を放送席で見守った未来が「やりたいです。僕が人気出させてあげますよ、試合して」と「超(スーパー)RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)での平本蓮戦の先の対戦を希望したことに「え、マジかよ…」と絶句する。

そして「どう考えても勝ち目がない。やめたほうがいいよ、相性的に。周りは羽交い締めにしてでも止めるべきだ」と力説。「そもそもジャンルが違うだろ。鈴木がタイトル戦線なら、朝倉はSNS枠じゃん。何を言ってんだって」と〝老害〟をまき散らした。

好き放題語った青木は最後に「それはそれとして、本当に仕事がない。この間〝先輩〟に『飲みにいこう』って誘われたけど、金がないから断った。40歳なのに金がなくて飲みにいけないって、おかしいだろ。こんな世の中は俺が変えたい!」と意味不明なことを口走ると、有明から自転車で走り去った。

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