井上尚弥 vs ネリ 〝悪童の代役〟ドヘニーの実力は? 元世界王者「ネリより強い」

悪童ネリ(左)と代役のドヘニー

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)と行う防衛戦(5月6日、東京ドーム)が近づく中、〝悪童の代役〟にも注目が集まっている。

元世界王者・渡嘉敷勝男氏(63)がユーチューブチャンネル「トカちゃんねる」で大一番を展望。「井上チャンピオンに勝つにはパンチ力も必要だけど、うまくないとダメですよね。いくらパンチがあっても当たらなきゃ意味ない。ネリはうまさは、そんなにない。ラフファイトでバンバンきますから。(別の動画で)私も7ラウンド(R)と言いましたけど、撤回します。5R以内で(井上が)右フックでKOすると思います」と予想した。

一方で「ネリが一番怖いところは減量失敗。これほど恐ろしいことはない」と、改めて悪童の過去の〝前科〟を懸念。その上で、ネリが出場できなくなった場合の代役として控えているWBO同級2位TJ・ドヘニー(アイルランド)について言及した。

渡嘉敷氏は「大橋会長は対策していますね。(アンダーカードに)ドヘニーというIBFの元スーパーバンタム級チャンピオンを入れてるんですね。このドヘニーは強いですよ。日本人の有望な選手がバタバタ倒されている。ものすごい変則的なボクシング。下手すりゃ、ネリより強い」「とにかくパンチもあるし、タイミングがものすごくいい。これが挑戦者でもおかしくない。私的には、ネリより強いんじゃないかと思いますよ」と指摘した。

さらに渡嘉敷氏は「最悪、ネリがダメでもドヘニー。いい選手です。これも、ぜひ見たい。まずはネリを見たいですけどね」。どちらが相手でも、無事に試合が行われることを願っていた。

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