【新日本】Jr.王者SHO 盟友・成田蓮とIWGPシングル独占後は「1試合3万円のPPV」強行へ

DOUKI戦を制し、勝ち誇るSHO(左)と成田蓮

新日本プロレス29日の鹿児島大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)がDOUKI(32)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。

因縁深い「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」と「Just 5 Guys(J5G)」にそれぞれ属する両雄の王座戦は、文字通りの大乱戦となった。H.O.Tのセコンド介入をキッカケに、両軍のメンバーが入り乱れる。

スープレックス・デ・ラ・ルナを浴びてグロッギー状態のSHOだったが、成田蓮が凶器攻撃からのダブルクロスでDOUKIをKOするという至れり尽くせりのアシストを受け、薄氷の勝利。「余裕すぎるやろ。俺、強すぎて困るわ。こんなもん、公開スパーリング以下じゃこら…」と説得力皆無の言葉を並べて勝ち誇った。

これでジュニア王者としてジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(5月11日、千葉で開幕)に出場することが確定。取材に対し「(エル)デスペラード、YOH、そして今日のDOUKIと、俺の完璧な王座戦3連勝見たやろ? 全戦ベストバウト級の試合で、圧倒的実力差を見せつけてやったんや」と3戦ともロクな勝ち方をしていないことを棚に上げつつ主張すると、2013年大会のプリンス・デヴィット以来となるジュニア王者によるBOSJ制覇を予告だ。

「史上最強の王者として全勝優勝は当然。まあ、俺の防衛回数稼ぎの相手の品定めくらいにしかならんやろうな。お眼鏡にかなわなければ、このメンバーの中から選ばんからな」と豪語する。

さらにH.O.Tによる団体内のタイトル支配を見据えている。シリーズ最終戦の5月4日福岡大会では成田がIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーに挑戦。ベルト奪取に成功すれば、ヘビーとジュニアの最高峰王座がH.O.Tのものとなる。

「そうなったらもう俺ら、鹿児島みたいなクソ田舎では、二度とタイトルマッチやらねえからな。それから俺らのタイトルマッチをタダで見ようなんて、貧乏人にプロレスを語る資格はねえ。1試合3万円のPPV導入をEVIL社長に提案するわ。もちろん他のタイトルもH.O.Tが取り次第、PPVにするからな。俺らがこの団体のタイトルの価値を上げてやるよ」

悪行ざんまいの王座戦を繰り返すばかりでは、むしろタイトルの価値は下がる一方だが…。勝てば官軍を地で行くSHOを止めるジュニア戦士は、果たして現れるのか。

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