「不自然」なプレー指摘にジャッジ反論「写真を何度見直してもいい」 妨害疑惑で議論呼ぶ

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ブルワーズ戦のプレーが議論の的に

米大リーグ、ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手のプレーが議論を呼んでいる。28日(日本時間29日)に敵地ミルウォーキーで行われたブルワーズ戦、一塁から二塁に進塁する際に手を高く上げてスライディング。ここに送球が当たったものの守備妨害とみなされなかった。審判が誤審を認めたと報じられているが、ジャッジは反論。「写真を何度見直してもらってもいい」などと語ったという。

4-4の同点で迎えた6回、ジャッジは先頭で打席に立ち四球を選んで出塁。続くベルドゥーゴの二ゴロの間に二塁へ進もうとした際に事件は起こった。ジャッジは左手を高く上げながらスライディング。遊撃手のアダメスが一塁へ転送した送球が、着用していた鍋つかみのようなサポーターに当たり転々とした。試合が中断し、審判団が協議。ブルワーズのマーフィー監督も抗議に出たが、守備妨害とは認められなかった。

ただ、地元紙「ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル」のブリュワーズ担当クルト・ホッグ氏は自身のX(旧ツイッター)でクルーチーフのアンディ・フレッチャー審判のコメントを紹介。「グラウンド上で我々は集まって正しいジャッジをするために最善を尽くした。リプレーを見ると、判定を間違えたようだ。彼のスライディングには不自然なところがある」と語ったそうで、後に誤審を認めたとしている。

米ファンからも様々な意見が噴出。「審判がミスを認めた? 世も末だな」「これは妨害だと分かったよ」「このスライディングに“不自然な”ところはないけど!」などと賛否両論となっていた。

米紙「ニューヨーク・ポスト」は、試合後のジャッジのコメントを紹介。「こんなことは今までに度も起きたことがないよ。ずっとこういうスライディングをしてきた」と困惑気味で「むしろ(ウィリー)アダメズの強肩ぶりの方が気になったし、指を骨折したかと思った」と予想外の痛みを伴うものだったと強調した。

左手が上がったのは意図的なものではなく、普段からの“癖”であるとも主張。「二塁滑り込みの写真を何度見直してもらってもいい。いつも起こることだ。本当に分からない。あるいは避ける時間も十分にあったと思う。僕は、ベースに滑り込むという自分の仕事をやっただけだ」と改めて送球を妨害しようとしたものではないとしていた。試合はヤンキースがこの回7得点を挙げ、15-5で大勝。ここに怒る米ファンも多いようだ。

THE ANSWER編集部

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