アップル株2.5%高、バーンスタインが投資判断引き上げ

[29日 ロイター] - 29日の米国株式市場で、アップルの株価が約2.5%上昇した。バーンスタイン・ソシエテ・ジェネラル・グループの著名アナリスト、トニー・サコナギ氏が同社の投資判断を「マーケットパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げたことを受けた。生成人工知能(AI)のアップデートによる携帯電話の買い替えが見込まれるという。

サコナギ氏は、アップル株はiPhone15の軟調な販売サイクルと中国事業における構造的な悪化を巡る懸念による影響を受けているが、中国での低調は「構造的というよりは循環的」であり、中国事業はアップルの事業全体よりも「はるかに高い変動性を示している」と主張。「買い替えサイクルの追い風と漸進的な生成AIの機能により、アップルはiPhone16の力強い販売サイクルに向けて順調な準備を整えた」とした。

2025年には、アップルは売上高4169億ドル、1株利益7.40ドルに達する可能性があると予想。コンセンサス予想の売上高4121億ドル、1株利益7.13ドルを上回った。またiPhoneの販売台数は前年比10%増の2億4800万台になると見込んだ。

さらにアップルが5月2日に発表する第2・四半期決算に対する期待は低いが、過去17年間のうち15年間でiPhone発売前の3カ月間の株価が好調だったことから、同社の株価は「季節的に好調なトレーディング期間に入っている」と指摘。目標株価は195ドルで据え置いた。

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