韓国は10大会ぶりに五輪出場を逃す
U-23韓国代表は、現在行われているU-23アジアカップでベスト8敗退に終わり、パリ五輪出場権を逃した。1988年ソウル五輪以降続いていた五輪の連続出場が「9」でストップ。韓国メディアは、「韓国サッカーが最悪の危機を迎えた」と伝えている。
韓国は現地時間4月25日に行われたU-23アジアカップ準々決勝インドネシア戦で、PK戦の末に敗れてベスト8敗退。まさかのパリ五輪出場権を逃す事態に見舞われた。
韓国放送局「朝鮮放送」は「韓国サッカーが最悪の危機を迎えた」と見出しを打ち、「歴代最強メンバーと言われた韓国代表がアジアカップ準決勝で敗退し、パリ五輪出場権が懸かったU-23アジアカップでも準々決勝でFIFAランキング134位のインドネシアに惨敗し、衝撃を与えた」と伝えている。
記事では、アジアカップ期間中に韓国A代表を襲ったMFイ・ガンインとFWソン・フンミンの衝突、ユルゲン・クリンスマン監督の解任、それに伴うU-23代表のファン・ソンホン監督がA代表の指揮を兼任した影響などについて触れている。
「イ・ガンインの”卓球事件”で韓国サッカーは最悪の危機を迎えた。クリンスマン監督が更迭され、ファン・ソンホン監督は火消し役で3月の国際Aマッチ期間に限り、A代表を暫定的に指揮した。しかし、この期間はU-23代表にとっても非常に重要な時間だった。U-23アジアカップの前哨戦と目される大会が中東で開催されたが、ファン・ソンホン監督は選手たちと一緒に過ごすことができなかった。ファン・ソンホン監督は大会敗退後、『結果に対する責任は私にある』としつつ、『（兼任が）影響を及ぼしたとは思わない』と述べた」
大韓サッカー協会は、U-23アジアカップ敗退後に公式サイトで謝罪声明を掲載。世間の怒りの矛先は、チョン・モンギュ会長に向けられているという。
「今大会がFIFA管轄の大会ではないため、海外組の派遣が難しかったと弁明するには、大韓サッカー協会の交渉力に物足りなさがある。もちろん、海外組の選手がいなかったから、インドネシア相手に負けたということは正当化できない。責任を負うと言っていた協会のチョン・ヘソン戦力強化委員長がいまだに立場を明らかにしていないなか、責任の矛先はチョン・モンギュ協長に向けられている」
果たして、韓国サッカーは今後、どのような動きを見せるだろうか。（FOOTBALL ZONE編集部）
