いぬの表情が激変 バッグから顔を出した瞬間、震え出した理由とは 「抱きしめてあげたい」

バッグから顔を出し、小さく震えるいぬ(画像はスクリーンショット)

春は狂犬病の予防接種や、フィラリア症の検査と予防開始など、いぬたちの通院が増える時期。そうなると見かけるのが、動物病院がちょっと苦手な子たちですよね。X(ツイッター)では、病院に着いたのを悟った途端、愛おしいリアクションを見せたミニチュアダックスフンドが話題になっています。5.4万件もの“いいね”を集めた投稿について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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この世の終わりのように震えが止まらないいぬ

いぬ用のキャリーリュックから顔を出したダックスフンド。静かにキョロキョロと周囲を見回し、どこへ来たのか確認しています。

すると、場所を理解したのか、プルプルと小刻みに震え始めました。到着した場所――それは動物病院でした。とても不安げな表情を浮かべており、ギュッと抱きしめてあげたくなってしまいます。

「お出かけバッグを開けた瞬間、病院にいることに気がついたイッヌ、震える」。そんなコメントが添えられた動画がXに投稿されると、5.4万件もの“いいね”が集まりました。

リプライ(返信)には「ワクワク顔からのプルプルで笑ってしまいました」「かわいそうなんだけどかわいい」「ちょっと震えてる……抱きしめてあげたい」「ダックスはすごい顔に出ますよね」など、さまざまなコメントが集まっています。

お出かけバッグからひょっこり出てきたこうちゃん【写真提供:【こうちゃん家】ダックス、ダックス、ときどきゴールデン(@kou111dachs)さん】

飼い主さんの娘さんにも優しいこうちゃん

守ってあげたくなる表情を浮かべていたのは、ミニチュアダックスフンドの「こう」ちゃん。4歳の男の子です。

こうちゃんがお迎えされたのは、生後2か月の頃。飼い主さんのひとめ惚れだったといいます。

しかし、飼い主さんが暮らす賃貸マンションは動物不可。そのため、一時的に配偶者さんの実家に身を寄せ、こうちゃんをお迎えしました。その後、動物可のマンションを購入し、家族の生活がスタートしたそうです。

素敵なお名前は、配偶者さんの実家で昔飼われていたダックスフンド「ふく」ちゃんからヒントを得たそう。「幸福」から「こう」をもらい、名づけられました。

健やかに成長したこうちゃんは、とても元気で、家族に対してとてもフレンドリーな子に育ちました。飼い主さんの1歳の娘さんにも、優しく接してくれているようです。

施術中は借りてきた猫状態に

話題の動画が撮影された日は、爪切りや肛門腺絞り、指毛カットのケアのために病院へ。こうちゃん本人はそれを知らなかったようで、飼い主さんがキャリーリュックを手にすると、お出かけと思ったのかテンションが爆上がり。シッポを振り、早く外に行こうと言わんばかりに喜んでいました。

ところが、着いた場所がまさかの病院だったため、震えが止まらなくなってしまったようです。

「2週間ほど前にワクチン接種で来院していたため、より恐怖を感じてしまっていたのかもしれません。診察の順番が来て看護師さんに連れていかれる際、必死で飼い主の肩に乗り、受付の方に笑われていました。診察、ケア自体は借りてきた猫状態で、いつも通りおとなしく受けたそうです」

病院などでは「とてもおとなしくてお利口さん」と言われることが多いこうちゃん。飼い主さんによると、静かな理由は「ビビって固まっている」からなのだとか。

帰宅後は、たくさん遊んでスキンシップを取り、おやつタイムに。そして、病院で抑えていた気持ちを発散するように、部屋の中で暴れ回っていたそうです。

○取材協力:【こうちゃん家】ダックス、ダックス、ときどきゴールデン(@kou111dachs)さん

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