スコットランド首相が辞任、連立政権解消後の混乱受け

Alistair Smout Andy Bruce

[ロンドン 29日 ロイター] - 英国北部スコットランド自治政府のハムザ・ユーサフ首相が29日、辞任すると表明した。自身が党首を務めるスコットランド民族党(SNP)と緑の党の連立政権を解消して以来、政治の混乱が続いていた。

連立政権解消を受けて週内に不信任投票が実施される見通しとなる中、ユーサフ氏は否決に十分な票を取り付けられなかった。

同氏は自身以外の人物がトップに立たなければ政治的分断を埋められないと判断したと表明。SNPの党首選で後任が選出されるまで職にとどまると述べた。

同党はスコットランド自治政府を17年間率いてきたが、党資金の流用疑惑が浮上し、昨年にSNP党首だったスタージョン前首相が退陣したことを受けて、支持率低下に見舞われている。

年内の実施が見込まれる英議会選挙に関する調査会社ユーガブの今月の世論調査では、スコットランドで英野党労働党の支持率が10年ぶりにSNPを上回っており、スコットランドの議席の大半をSNPが握るという状況が変わる可能性が強まった。

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