【杵築】杵築市商工会青年部(堀内威之部長)は、オリジナルの「もののふコーラ」を開発した。原材料に市内産のハーブ類とかんきつ類をふんだんに使用。市内の各産業がタッグを組み、地元愛あふれるクラフトコーラに仕上がった。5月から販売を始める。
全国各地で独自の原材料や製法のクラフトコーラが作られており、個性的な味わいが人気を集めている。同青年部も新たな市オリジナル商品を目指し、昨年7月から開発を始めた。
「杵築らしさ」を出すため同市山香町山浦で採れるヨモギやドクダミなどの薬用植物と、温暖な気候で育つ市特産のミカンやレモン、カボスなどに着目。薬剤師資格を持つ小路晃平さん(34)を中心に部員で試作を重ね、同10月の観月祭で来場者に試飲してもらい改良を加えた。
その結果、風味が豊かで、甘過ぎずに飲みやすい独自のコーラが誕生。歴史ある城下町をイメージして「もののふ」(武士を意味する言葉)を商品名に使った。お披露目会で試飲した永松悟市長は「おいしいのが第一印象。材料を地元産にこだわったことが素晴らしい」とたたえた。
もののふコーラはきつきお城まつり(5月5日)会場で1杯300円で販売する。6月から瓶入り(5倍濃縮・200ミリリットル)を1500円(税抜き)で売り出す予定。小路さんは「納得できるコーラができた。杵築の名物にして地域振興につなげたい」と話した。