SHINGO★西成、地元・西成の愛する店「やまき」への思いを歌った新曲「やまきのホルモン」リリース&MV公開

SHINGO★西成が、新曲「やまきのホルモン」を4月29日(月・祝)にリリース。

「やまきのホルモン」は、SHINGO★西成の地元・西成で小さな頃から“食べて大きくなった”という「やまき」への思いを歌った楽曲。サウンド・プロデュースは相棒DJ FUKUが手掛けています。

また、合わせて公開されたミュージック・ビデオは、盟友のKUROFIN(GRDP黒門FILM)が監督を担当。『やまきいこか』は『天国いこか』やで。

[コメント]
ボクはちっちゃい頃から、やまきのホルモンを喰ってました。
小学生の頃は、おこづかいを握りしめて駄菓子屋と同じくらい通ってました。
鉄板を積んだ軽トラの荷台で、やまきのにいちゃんはずっと焼いてました。
半年に一回くらいオトンが「真悟、やまき、いこか」と連れてってくれた時は、週3回行ってるにもかかわらず
やまきのにいちゃんとオトンに見守られながら、いっぱしの男になった気分で無言で喰ってました。
食べ終わると食べたクシを5本ずつ分けて数えやすくするオトンと、それを見て支払う額を控えめなトーンで
やまきのにいちゃんはオトンに伝えて支払った後、「ごちそうさん」と「おおきに」だけの会話の中で、
やさしい目と腰の低さに明日も頑張ろうと思いました。
家に帰ってもオカンがカネの問題で泣いてる時は、一人で何度も行って自分を整えて帰ってました。
親の借金がぎょうさんあった21歳のボクのポケット全財産260円の頃に、もう一本喰いたいが
明日、仕事に行く片道の切符代を残しておかなければならなかった葛藤の中、何も会話してないのに
「もう一本喰ってけ…今日もごくろうさん…明日も頑張りや。」って一言。
そして再度しっかり焼いて味をつけてくれた一本を差し出してくれました。
ホルモンを焼いてる煙と湯気越しのやまきのにいちゃんの姿とやさしさと味はいまだに忘れません。
いつもは「おおきに」で終わる会話が、その時は小さいが聴き取れる声で
「元気出せ、なっ…お前ならできる。」って言葉にゆっくりうなずくしかできませんでした。
誰にも言えなかったあのツラさとこれからの困難も乗り越えられる自信になりました。
みんなの人生にも想い出のお店や味や場所や愛してくれる存在があるとしたら、
この新曲を聴きながらそのことを想い出してくれたらボクもやまきのにいちゃんも救われます。
言葉数少なく無口で鉄板職人なやまきのにいちゃんから、やりたいこと、やるべきことをやり続ける難しさと素晴らしさ。
自分の人生にフォーカスすること。「ブレない」スタイルと「強い人はやさしい」ことを身を持って学びました。
ホンマ、やまきのにいちゃんの「おかげさまです」。
いろんな価値観、生き方があって世の中があります。
ボクは、やまきのにいちゃんの想いを受け継いで、誰もやらない、誰もやれない唯一無二のオリジナルスタイル
を貫いてヤンチャのままで上にいこうと思います。
いずれ上にいく時がきたらにいちゃんに、
いつものように「双葉のおはぎ」と「浪芳庵のみたらし団子」
と「一富久のたこ焼き」を持っていこうと思います。
晴れた日に再会できる時まで一生懸命アホをやり切ろうと思います。
雨の日は、やまきのホルモンは休みなので…
やまきのにいちゃん。やまきのにいちゃんのご家族、ご友人、やまきの常連さんやファンの皆さん。
これからも、やまきのホルモンと共に。
やまきのにいちゃんのご冥福をお祈りします。
――SHINGO★西成(昭和レコード)

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