【速報】72歳女に禁錮3年6か月求刑 車暴走、大学生男女2人死傷事故の初公判 福島・鏡石町

今年2月に福島県鏡石町で軽自動車が暴走し、2人が死傷した事故の初公判で、車を運転していた72歳の女は起訴内容を認めました。

過失運転致死傷の罪に問われているのは、鏡石町のパート従業員・面川秀子(おもかわ・ひでこ)被告(72)です。

起訴状などによりますと、面川被告は今年2月15日、軽自動車を運転中、JR鏡石駅前で一時停止する際、ブレーキと間違えてアクセルペダルを踏み続け、男女2人をはねて19歳の男子大学生を死亡させたほか、女子大学生に全治約3か月のけがをさせたとされています。

30日、福島地裁郡山支部で開かれている初公判で、面川被告は裁判官から「起訴内容について間違いありませんか」と尋ねられ「ありません」と答え、起訴内容を認めました。面川被告は、法廷に大きく一礼して入り、裁判官の質問に涙ぐみながら答えたということです。

きょうの裁判で検察側は「被告の過失は一方的で重大」として、禁錮3年6か月を求刑しました。これに対して、弁護側は「被告に特に運転を差し控える事情はなく、二度と運転しないと深く反省している」として刑の執行の猶予を求めました。

また、面川被告は「若い命を奪ってしまい、本当に申し訳ないことをしてしまった。許されることではないが、重く受け止めてこれから生活に向き合う」と話しました。裁判は結審し、判決は5月13日に言い渡されます。

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