ガザ病院職員がICC検察官に証言、戦争犯罪の疑いで捜査

Stephanie van den Berg

[ハーグ 29日 ロイター] - オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)の検察官がイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に関し、犯罪の可能性を巡って地区2大病院の医療従事者への事情聴取に踏み切り、証言を得ていたことがロイターの取材で初めて分かった。

関係筋によると、証言したのはシファ病院とハンユニスのナセル病院の医療従事者。病院建物を巡って起きた各種の出来事が戦争犯罪や人道に対する罪、大量虐殺(ジェノサイド)、侵略に関する捜査の一部になる可能性があるという。

イスラエル軍は、2病院がいずれもイスラム組織ハマスが軍事目的に利用しているとして包囲攻撃したが、ハマスと医療従事者は真っ向から否定している。ここ数日、ナセル病院の集団墓地で数百人の遺体が掘り起こされており、パレスチナ側は調査を要求している。ただ、聴取の対象となったかどうかは明らかになっていない。

イスラエルのネタニヤフ首相は26日、通信アプリ「テレグラム」に投稿し、「私の政権下では、イスラエルは自国を守る基本的な権利を損なうICCのいかなる試みも決して受け入れない」と述べた。

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