母を説得した経験生かし… 勤務先のセブン-イレブンで「信じてもらえてよかった」 詐欺防止、松戸東署が店員3人に感謝状

感謝状を受けた(左から)古橋さん、嶋田さん、荒井さん=松戸東署

 電話de詐欺の被害を未然に防いだとして、松戸東署の松本安弘署長は、松戸市内にあるセブン-イレブンの2店舗に勤務する3人に感謝状を贈った。表彰されたのは松戸常磐平駅前店のパート、荒井久美枝さん(55)と、松戸栗ケ沢店のマネージャー、古橋和明さん(44)、パート、嶋田幸子さん(54)。

 署などによると、荒井さんは3月18日、松戸常磐平駅前店に来た70代女性から「電子マネーカードの購入方法を教えてほしい」と要請されると詐欺を疑い、女性を説得して110番通報。自らの母を説得した経験を生かし「女性に話を信じてもらえてよかった」と振り返った。

 一方、嶋田さんは松戸栗ケ沢店で3月16日、現金40万円を持った70代男性から「電子マネーカードが欲しい。パソコンで失敗した」と依頼を受けた。不審に思って古橋さんに報告し、詐欺防止につながった。

 嶋田さんは「声かけには勇気が必要。今後も続けたい」と話した。松本署長は「声をかける勇気により、事件を防げた」と感謝した。

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