ヒトラーの南米逃亡説をモチーフにした『お隣さんはヒトラー?』7月26日公開決定

映画『お隣さんはヒトラー?』よりポルスキー(デヴィッド・ヘイマン)とヘルツォーク(ウド・キア) - (C)2022 All rights resrved to 2-Team Productions (2004) Ltd and Film Produkcja

アドルフ・ヒトラーの「南米逃亡説」をモチーフに、実際に起こり得たかもしれない世界線を描く映画『お隣さんはヒトラー?』が7月26日より公開されることが明らかになった。

本作は、ヒトラーの遺体を西側諸国が確認していない点、ナチス高官のアドルフ・アイヒマンなどが中南米に逃亡した事実、2015年にコロンビアのジャーナリストによってもたらされたCIAの極秘文書の中にヒトラーに関する資料を発見、SNSで公開したことなどから、まことしやかに囁かれる「ヒトラー生存説」「南米逃亡説」をモチーフにしたストーリー。「もしも、アドルフ・ヒトラーが生存していてホロコーストを生き延びた男の家の隣に引っ越して来たらどうなる?」という、実際に起こり得たかもしれない世界線を大胆なアプローチで描く。

舞台は1960年の南米・コロンビア。第二次世界大戦終結から15年が経過し、巷ではアルゼンチンで逃亡生活を続けていたアドルフ・アイヒマンが拘束された記事で賑わっていた。ホロコーストで家族を失い、ただ一人生き延びたポルスキーは、町外れの一軒家で日々を穏やかに過ごしていた。そんな老人の隣家に越してきたのは、ドイツ人のヘルツォーク。青い瞳をもつその隣人は56歳で死んだはずのアドルフ・ヒトラーに酷似していたことから、ポルスキーはユダヤ人団体に出向いて隣人はヒトラーだと訴えるが信じてもらえない。そこで彼はカメラを購入し、ヒトラーに関する本を買い込み、自らの手で証拠を掴もうと行動を開始。正体を暴こうと意気込んでいたポルスキーだったが、やがて互いの家を行き来するようになっていく。

監督は、本作が長編2作目となるレオン・プルドフスキー。隣人をヒトラーと疑うポルスキー役に、英テレビドラマ「ロンドン警視庁犯罪ファイル」(1997~2009)のマイク・ウォーカー警視役で知られるデヴィッド・ヘイマン。ヒトラーに疑われるヘルツォーク役に、『アルマゲドン』(1998)、『異端の鳥』(2019)、『奇跡の海』(1996)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)などラース・フォン・トリアー監督作品の常連でもあるウド・キア

併せて公開された場面写真では、ポルスキーとヘルツォークが敷地の塀越しに話すカット、隣人がヒトラーだと信じてもらえないためカメラで隠し撮りするポルスキー、二人がチェスを指す場面などが収められている。(石川友里恵)

映画『お隣さんはヒトラー?』は7月26日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開

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