犬が食べ物を前にしていないのに、何も食べていないのに「ゴックン」と頻繁に唾を飲み込む仕草をする場合は、何らかの体調不良や不安などを感じている可能性もあるそうです。
「犬が頻繁に唾を飲み込む仕草をする理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬が食事以外で頻繁に唾を飲み込む理由
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬にごはんやおやつをみせていないとき、食事の時間ではないにもかかわらず、犬が頻繁に「ゴックン」と唾を飲み込むような仕草をする場合、どのような理由が考えられますか?
岡本先生:
「犬はごはんやおやつを前にするとポタポタと唾液(よだれ)を垂らしやすい動物ですが、犬が何も食べていないときに唾を飲む仕草を何度も繰り返す場合は、病気や体調不良の可能性もあります。
たとえば、悪心(吐き気、ムカムカする)、口腔内から胃・気管の痛みや違和感、炎症、神経症状などで唾液の分泌量が増えている可能性も考えられます」
唾を飲み込む仕草が頻繁にみられる場合の対応
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――愛犬が唾を飲み込む仕草を繰り返す場合、動物病院を受診する目安などはありますか?
岡本先生:
「愛犬が頻繁に唾を飲み込む仕草していることに気がついたとき、そのほかに食欲不振や元気がないなどの症状がある場合や30分以上同じ症状が続く場合は、早めに動物病院を受診した方がよいでしょう」
犬は不安や緊張から唾を飲み込む仕草をみせることがある
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――では、病気や体調不良以外のときに、犬が唾を飲み込む仕草をすることはありますか?
岡本先生:
「犬は不安や緊張から唾を飲み込む仕草をみせることがあります。
これは、犬が不安や緊張を感じたときに交感神経が優位に働いて、口腔内の環境が変化するからだと考えられます」
愛犬に唾を飲み込む様子がみられたら、その頻度が増えていないか、他に変わった様子がないかをよく観察するようにしましょう。参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください