【早出し】天童・東村山が56年ぶり総合優勝 第68回県縦断駅伝、11連覇の南陽・東置賜を破る

天童・東村山のアンカー中野創也(デンソーFA山形)がトップでゴールに飛び込み総合優勝を決める=山形市・山形メディアタワー前

 第68回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)最終日は29日、長井市役所から山形市の山形メディアタワーまでの8区間、79.9キロでレースを行った。天童・東村山が南陽・東置賜との激しい先頭争いを制し4時間11分48秒でゴールし、3日間の総合タイム16時間29分27秒で56年ぶりの総合優勝を果たした。南陽・東置賜は総合2位で連覇記録は11で途切れた。

 天童・東村山は第2日までの総合タイムで、南陽・東置賜を58秒リードする状態で最終日をスタート。中盤から前回大会王者との一騎打ちとなり、終盤はめまぐるしくトップが入れ替わった。最後に抜け出した天童・東村山が11秒差、総合タイムでは1分9秒差をつけてフィニッシュした。

 総合順位3位には山形が入った。4位は酒田・飽海、5位は寒河江・西村山、6位は北村山。以降は鶴岡・田川、新庄・最上、米沢。上山は第1日、長井・西置賜は第2日に棄権し、総合順位はつかない。

 レース後に山形メディアタワーで表彰式が行われ、大会会長の寒河江浩二山形新聞会長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)、大会副会長の佐藤秀之山形新聞社長、板垣正義山形放送社長らが出席。天童・東村山に優勝旗と優勝杯などを手渡した。寒河江会長はあいさつで「ひたむきにたすきをつなごうとする姿は大きな感動を与えてくれた。チームと地域を一体にする県縦断駅伝の力を再確認した」と選手をねぎらった。

天童・東村山のアンカー中野創也(デンソーFA山形)がトップでゴールに飛び込み総合優勝を決める=山形市・山形メディアタワー前

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