「気持ちよ~く、一服」 重要文化財の商家で100人が茶会

江戸時代の商家で茶会を楽しむ参加者ら(近江八幡市新町2丁目・旧西川家住宅)

 江戸時代の商家でお茶を楽しむ「ひむれの里茶会」が29日、滋賀県近江八幡市新町2丁目の旧西川家住宅(国重要文化財)であり、約100人が参加した。

 旧西川家は蚊帳や畳表を扱った豪商。茶会は江戸、明治期に八幡商人が茶道速水(はやみ)流と深めた交流にちなみ、市立資料館が1996年から開いてきた。

 一般来場者向けの野だては、新型コロナウイルス禍の中断を経て4年ぶりに開催。新緑が輝く庭園に席が設けられ、来場者は着物姿の速水流の弟子からもてなしを受け、薄茶をゆっくりと口に運んだ。

 妻らと訪れた同市川原町の元高校教員小森宗治(そうじ)さん(73)は「屋根瓦など建物の立派さに感心した。気持ちよく楽しめた」と話した。

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