里帰り出産をしない夫婦必見!2人で乗りきるためにやっておくべき2つのこと

引用元:vadimguzhva/gettyimages

新型コロナの流行を経て、「里帰り出産」をしない人も増えました。里帰りせず、夫婦2人で産後を乗り切るために、妊娠中からやっておくべきことを助産師の中村真奈美先生に聞きました。

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1.妊娠中からの情報収集は必須

里帰りせず、産後を夫婦2人で乗りきる場合、基本的に日中はママ一人で育児をすることになります。ママの負担をなるべく少なくするためには、妊娠中からの準備や情報収集が必須です。
産後は、地域の子育て支援やサポートサービスを利用することを検討して。産後になって「思った以上に出産の疲れや体の回復が遅く、育児も大変」とあわてて調べることのないよう、利用する・しないにかかわらず、必ず妊娠中に調べておき、登録までしておきましょう。

また、産後に備えて、食器洗浄機や洗濯乾燥機、お掃除ロボットなど便利家電や便利グッズを利用し、使い慣れておくこともよいでしょう。

産後のサポートサービスを調べておこう

産後に利用すると便利なサポートサービスを紹介します。夫婦で相談して、妊娠中に必要なサポートについて調べたり、登録をしておいたりしておくと、いざというときに便利です。

産褥シッター(ヘルパー)

自治体に委託された業者が、家事や育児をする人を派遣します。内容や時期、料金など自治体によって異なるため、ホームページなどで確認を。

新生児訪問

助産師や保健師が無料で家を訪問してくれます。赤ちゃんの体重を測定して成長をチェックしたり、ママの育児相談にも乗ってくれます。自治体のホームページなどで確認を。

ファミリーサポート

行政が「援助を受けたい家庭」と「援助したい家庭」の橋渡しを行い、希望者が登録して支援を受けます。自治体によって金額やサポート内容が違うため、確認を。

家事代行サービス

掃除や洗濯などの家事をプロが代行。内容は各家族に合わせたオーダーメード。定期利用はもちろん、産後のみなど単発の依頼もできます。

宅配サービス

WEBなどで食材や日用品を注文すれば自宅に届けてくれます。産後、お店に行くことができないときや重いものなどの買い物に便利。

自治体の産後ケア事業

施設でサポートを受ける日帰り型、宿泊型、自宅でサポートを受ける訪問型の3タイプがあります。住んでいる自治体で確認を。

2.夫婦で乗りきる!「パパ」ができること

産後は、パパが育児休暇を取得しない限り、日中はほぼママのワンオペ育児に。

パパが仕事を休みの日には、数時間でいいのでママ1人の時間をつくってあげましょう。産後のママは、赤ちゃんと常に一緒。ほんの少しの時間でも近所のスーパーやカフェに行くだけでもリフレッシュできるのです。ママが安心して休めるように、家事が苦手なパパは、妊娠期間にひと通りの家事スキルを身につけておきましょう。

また、とくに産後1カ月間は、多くのママが「こんなに眠れないとは思わなかった」というくらい、睡眠不足になります。パパができることは、仕事がお休みの日に、ママをぐっすり眠らせてあげること。できる範囲で夜中の授乳を分担することです。

監修/中村真奈美さん 取材・文/樋口由夏、たまごクラブ編集部

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産後しばらくは夫婦2人だけで乗りきるのはとても大変です。今は、産後のサポートサービスも充実してきているので、しっかり情報収集して、いつでも利用できるようにしておきましょう。

※掲載している情報は2024年2月の情報で、現在と異なる場合があります。

『後期のたまごクラブ」2024年春号では、里帰りする人・里帰りしない人それぞれの注意点がわかる巻頭大特集「妊娠後期を安心に過ごすためのママと赤ちゃんの見通し&やることのすべて」や、中村真奈美さん監修の「赤ちゃんの肌着・ウエアは何を何枚?」などの特集があります。こちらもチェックしてみて。

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