「ブライダルの伝道師」と呼ばれたファッションデザイナーの桂由美(本名・結城由美)さんが亡くなっていたことが30日、公式サイトで発表された。94歳だった。
桂さんは1930年4月24日生まれ。1964年に日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動を開始した。翌年、日本初のブライダル専門店をオープン。日本のブライダルファッション界の第1人者としてパリや米ニューヨークなど世界各国30以上の都市でショーを行った。
93年に外務大臣表彰、19年に文化庁長官表彰を受賞。昨年11月には絹文化の発展に貢献した功績を称え、蚕糸功労者最高賞「恩賜賞」を受賞している。
同サイトでは桂さんのこれまでの〝歩み〟を紹介し「変革者として、〝婚礼衣装の選択肢を増やしたい〟とブライダル革命を起こし続けた桂由美の功績に触れることなしには日本のブライダルは語ることが出来ないでしょう」と称賛。
訃報を受け、著名人からは悲しみの声が相次いでいる。今年2月に夫で俳優の勝野洋との結婚45周年を記念した「サファイア婚式」を行ったタレントのキャシー中島はインスタグラムで「桂先生に初めてお会いしたのは、【独占!女の60分】と言う番組で取材をさせていただいた時です。それからかれこれ50年 私の結婚式のドレス、娘2人の結婚式のドレスと公私共におつきあいさせていただきました」と回想。
「2月にサファイア婚のイベントをしていただいたのが最後になりました。その時にこんなに早くお別れが来るとは思いもしませんでした。一緒にご飯を食べに行くお約束、実現しなかったですね。寂しい。ただただご冥福をお祈りするばかりです」と追悼した。
自民党の三原じゅん子参院議員も同日、インスタで「世界的ブライダルデザイナー桂由美先生が逝去されました。長年親しくさせて頂き2017年の私の結婚式でも大変お世話になりました」と感謝。続けて「ずっとブライダル業界の発展に向けご尽力頂き共に活動して来ました。寂しいですね。心からご冥福をお祈りいたします」と記した。
三原氏は16年10月に自身の秘書を務めていた24歳年下の中根雄也氏と結婚している。
Berryz工房の元メンバーでタレントの熊井友理奈もXで「私のモデル人生のきっかけとなったYumi Katsuraのブライダルショー」とつづり「素敵なドレスを着用させていただき 初めてショーに出演した時の緊張と幸せな気持ちで溢れていたあの瞬間は一生の宝物です」と振り返り「桂由美先生 ご冥福をお祈りいたします」と故人をしのんだ。