【佐野】市北部の「五丈の滝前植物園」(水木町)で、希少植物の「クマガイソウ」の花が満開となり、薄桃色の清楚(せいそ)な“たたずまい”が多くの来場者を魅了している。
クマガイソウはラン科の多年草で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。園主の広瀬治克(ひろせはるよし)さん(70)によると、千株以上が山裾に群生しているという。
30センチほどの草丈で、袋状の花が頭を垂れるように咲く。広瀬さんは「温暖化の影響か、花のピークが半月ほど早まっている。この連休中くらいまでが見頃だと思う」と話している。
同植物園は県道秋山葛生線沿いの氷室郵便局から北西約500メートル。入園無料。