今週は桂川有人が“凱旋” 岩田寛は“AO”に次ぐ大会3勝目なるか

地元・愛知に凱旋する欧州ツアー覇者の桂川有人(撮影/今井暖)

◇国内男子◇中日クラウンズ 事前情報◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)

2024年シーズンの第3戦がゴールデンウィークの真っ只中、2日(木)に開幕する。前週「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で今季、日本勢3人目のDPワールドツアー(欧州ツアー)優勝を遂げた桂川有人にとって故郷での一戦だ。

桂川は愛知県名古屋市の北西に隣接する清須市の出身。中学卒業後のフィリピン留学を経て、本大会には日大時代の2019年に初めて出場した。昨年自己ベストの13位でフィニッシュ。主戦場を海の向こうに移す準備を進めながら、地元の声援を受けてプレーする。

1カ月前の開幕戦優勝から賞金ランキングで2位に後退した金谷拓実を筆頭に、トップ選手が“和合”に集結する。前週3位の木下稜介、7位の杉浦悠太らは今季の獲得賞金を早々に1000万円に乗せたことでタイトル獲得にまい進する準備が整った。3月「ヒーローインディアンオープン」で優勝し、先週御殿場で凱旋した昨季賞金王の中島啓太は出場しない。

1973年のツアー制施行前、1960年に始まった大会はフィールドが105人に絞られている。日本のクラシックコースを代表する18ホールでは2003年の星野英正を最後に、当地でツアー初優勝を飾った選手が出ていない。

昨年は2位に3打差をつける通算15アンダーで逆転Vに成功した岩田寛は、直近3大会で優勝、3位、優勝と近年抜群の相性を誇る。3勝目となれば、橘田規、安田春雄、グラハム・マーシュ(オーストラリア)、片山晋呉を“勝ち越し”て、いずれも通算5勝の青木功と尾崎将司に次ぐ単独3位の記録を残す(橘田、安田はツアー制施行前)。

2010年大会で「58」をマークした石川遼の名前も忘れるわけにはいかない。

初日は桂川が石川、杉浦と午前7時20分に、岩田が金谷、稲森佑貴と同7時30分にいずれも10番からスタートする。

<主な出場予定選手>
岩田寛、石川遼、稲森佑貴、今平周吾、岩崎亜久竜、片山晋呉、桂川有人、金谷拓実、河本力、木下稜介、谷口徹、谷原秀人、幡地隆寛、比嘉一貴、平田憲聖、宮里優作、宮本勝昌、岩井悠真(アマ)

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