井上尚弥の圧勝を期待するモロニー 強打のネリ戦は「フェザー級転向のテスト」と指摘

ジェイソン・モロニー

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が初防衛戦(5月6日、東京ドーム)に臨む。かつてモンスターに敗れた現WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(33=オーストラリア)が〝圧倒的〟な勝利を期待した。

2020年10月に井上と対戦し、7回2分59秒でKO負け。今回は同じ東京ドームのイベントで武井由樹(27=大橋)を相手の防衛戦を行う。米専門メディア「ボクシング・シーン」によると、モロニーはWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)と対戦する井上について「現時点では122ポンド(Sバンタム級)で彼に勝てる選手はいない」と断言したという。

さらに「ネリは間違いなく、戦いに勝とうと努力する人だ。彼はワイルドでかなり強い」としながらも「井上はネリを止めると思う。今はまさに絶好調だ。彼は(スティーブン)フルトン戦でも(マーロン)タパレス戦でも印象的だった。私は井上のさらなる圧倒的なパフォーマンスを期待しています」と語り、勝利を確信していた。

モロニーは「井上は2試合ですでにスーパーバンタム級の誰もが認める王者になっている。これは信じられないことだ」「シュートアウトで井上に勝った人は誰もいない」と王者有利を予測。その上で「井上はフェザー級に上がる前にテストできる選手が限られている」と指摘。ネリ戦が今後に見据える階級アップの試金石になるという。

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