インテル、ホームで優勝を祝う完勝劇 鎌田大地は好守に存在感を放ち3連勝に貢献|セリエA 第34節 結果まとめ

写真:鎌田のプレーを現地メディアは高く評価した ©Getty Images

日本時間4月27日から30日にかけて、セリエA第34節の10試合が行われた。

前節、優勝を決めたインテルはホームにトリノを迎えての一戦。祝福ムードに包まれる中ではあったが序盤から果敢に攻撃を仕掛け、相手の攻撃もGKヤン・ゾマーを中心とした堅守でブロック。後半開始早々、相手に退場者が出て数的優位に立つと、56分には高い位置でのボール奪取から人数をかけた攻撃を仕掛け、最後はハカン・チャルハノールが左足でボレーシュートを決めて先制に成功する。その直後にはマルクス・テュラムがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得し、60分にチャルハノールがキックを成功させて2点目。その後も危なげなく試合をコントロールし、2-0で勝利を収めた。

ユヴェントス vs ミランの上位対決は両チームともに決め手を欠き、スコアレスのまま90分間が終了。両者の勝ち点差は「5」のままとなった。

鎌田大地が5試合連続で先発出場したラツィオはホームでヴェローナと対戦。前半をスコアレスで折り返し、後半は再三にわたるチャンスをなかなか生かせなかったが、72分に鎌田とマッティア・ザッカーニが中盤で相手を挟み込んでボールを奪ってカウンターを仕掛けると、最後はザッカーニがルイス・アルベルトとの連携から左足で流し込み先制。結局これが決勝点となり、ラツィオが1-0で勝利してリーグ戦3連勝を飾った。鎌田はフル出場し、得点シーン以外にも味方のスルーパスに抜け出したり、左サイドからのラストパスでペドロの決定機を演出したりと多くの見せ場を作った。

4位ボローニャは残留争いの渦中にあるウディネーゼと対戦。ウディネーゼのファビオ・カンナヴァーロ監督にとっては、後半途中から再開された第32節ローマ戦が初陣となり、このボローニャ戦が90分間を率いる初の試合となった。試合は前半アディショナルタイム、マルティン・パジェーロのゴールでウディネーゼが先制し、後半にはボローニャに退場者が出てさらにウディネーゼ優位となったが、ボローニャは78分、アレクシス・サレマーケルスのFKがそのままゴールに吸い込まれて同点に。その後スコアは動かず、両者にとって手痛いドロー決着となった。

ナポリ vs ローマの試合は後半に激しい攻防が繰り広げられた。59分にパウロ・ディバラのPKでローマが先制したが、ナポリは64分、マティアス・オリベラのシュートが相手の足に当たりながらループ気味の軌道を描いてゴールに吸い込まれる幸運な得点で追いつくと、84分にはヴィクター・オシムヘンがPKを決めて勝ち越しに成功する。しかしローマも88分、CKの流れの中からタミー・エイブラハムがヘディングシュートを決めて追いつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。

フロジノーネは3-0で最下位サレルニターナに勝利。サレルニターナはセリエBへの降格が決定している。レッチェ vs モンツァは1-1の引き分け。アタランタは2-0でエンポリに勝利している。フィオレンティーナはニコラス・ゴンサレスの2ゴールなどでサッスオーロに5-1と大勝した。ジェノアは3-0でカリアリを下している。
 

◉セリエA 第34節 結果

フロジノーネ 3-0 サレルニターナ
レッチェ 1-1 モンツァ
ユヴェントス 0-0 ミラン(ハイライト動画
ラツィオ 1-0 ヴェローナ(ハイライト動画
インテル 2-0 トリノ(ハイライト動画
ボローニャ 1-1 ウディネーゼ
アタランタ 2-0 エンポリ
ナポリ 2-2 ローマ(ハイライト動画
フィオレンティーナ 5-1 サッスオーロ
ジェノア 3-0 カリアリ

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