米パラマウント、バキッシュCEO退任 部門トップ3人が経営統括へ

Lisa Richwine

[ロサンゼルス 29日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルは29日、ボブ・バキッシュ最高経営責任者(CEO)が退任し、傘下の主要部門トップ3人が共同で経営を統括する体制に移行すると発表した。

新たに「CEO室」を置き、傘下のテレビ局CBSのジョージ・チークスCEO、映画スタジオ「パラマウント・ピクチャーズ」を率いるブライアン・ロビンズ氏、配信サービス「ショータイム」や音楽専門局MTVを率いるクリス・マッカーシー氏が共同で経営のかじを取る。

マッカーシー氏は、新たなトップ3人は「何年も前から協力してきたし、何十年も前からの知り合いだ」と発言。「長期戦略の計画を最終決定する作業を進めている」と明らかにした。

パラマウントは米映画製作会社スカイダンス・メディアと事業統合について排他的な話し合いを進めている。またケーブルテレビ部門の視聴者数が減ってネットフリックスやウォルト・ディズニーとの競争が激化する中、動画配信事業の構築に取り組んでいる。

パラマウントが29日発表した1―3月期決算は調整後1株利益が0.62ドルと、アナリスト予想の0.36ドルを大きく上回った。一方、売上高は76億9000万ドルで、LSEGデータがまとめたアナリスト予想の77億3000万ドルに届かなかった。

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