【ライブレポート】スカイピース、2年ぶり2度目の日本武道館公演

スカイピースが4月27日、5枚目のオリジナルアルバム『FEVER』のリリースに伴ったツアー<FEVER TIME>の追加公演<SkyPeace Tour 2024 – Super Fever Time –>を東京・日本武道館にて開催した。

2022年4月22日に開催された<SkyPeace Festival in 日本武道館>以来、2年ぶり2度目の日本武道館公演。開場中、会場はオープニング前の熱気がじわりと広がっていた。ステージ上ではFEVERになぞらえたスロットマシーンが回っては止まり、絵柄が揃うとスペシャル映像が流れるなど待っているファンを飽きさせない演出が行われていた。

開演時間を過ぎると、そのスロットの中でもひときわ目立つライブロゴの目が揃った瞬間、さながらFEVER TIMEが始まるかのような効果音、照明と共にダンサーたちが颯爽とステージに登場し、会場中に歓声が響き渡り、観客たちの期待が高まっていった。

オープニングが始まると、巨大なフラッグを掲げたダンサーたちがダイナミックにフラッグを振り、彼らのパフォーマンスに合わせて、会場は一気に盛り上がりを見せ、期待感がピークに達した。その後、大きな爆音と共に舞い上がるジェットスモークがステージを彩り、スカイピースの二人がイリュージョンの如くフラッグの後ろから登場。瞬間、会場は轟音とともに沸き立ち、観客たちは興奮の渦に巻き込まれた。

二人の登場によって、会場の熱は更に高まる。派手なオレンジのセットアップに身を包んだ彼らが、「感謝感謝」を歌いながらステージに姿を現した。その歌声と共に、会場全体が一体となって歓声を上げ、熱狂し、続けて披露された「We are SkyPeace」では、テオくんの美しい歌声と☆イニ☆のキュートな笑顔が会場を彩り、観客たちを魅了した。

最初のMCでは、テオくんが「お待たせしました!」と元気に声を張り上げ、☆イニ☆も「会場すごい!」と興奮気味に感想を述べる。会場の声援に応え、スカイピースがいつものYouTubeでお馴染みの挨拶。そして、DJを務めるテオくんの実の兄であるDJ A.T.Eを紹介。

トークの流れで観客との一体感を楽しむかのように「Everybody say ho」と☆イニ☆がコール&レスポンスで客を煽り、観客からの「ho」というレスポンスが最大になったところでスペシャルゲストである、かす、まあたそが登場する。

かすとまあたそのゲストパートでは、彼らが登場すると同時に「青春☆しゅわしゅわクラブ」の「アクション」を披露。 かすとまあたそは、会場の規模に驚きと興奮を隠せない様子で、「すごい数!やばい!」と感嘆の声を上げる。そして、武道館を前に「青春☆しゅわしゅわクラブ」の挨拶を披露し、その後は絶妙のバランスの4人のトークで会場を盛り上げる。

登場前は緊張していないと語っていたかすとまあたそ。だが、会場の大きさと熱い声援に、興奮と緊張が高まっていくのを感じ「汗びっちょビチョ!!」と赤裸々に告白した。

☆イニ☆が「次の曲で最後です」とジョークを放ち、「少な! 流石にぼったくり〜笑」とまあたそがツッコミを入れ、かすが「むしろもう1曲歌わせてくれるんですか?」と全体を煽り、青春☆しゅわしゅわクラブの人気曲「あお」を披露し、かすとまあたそのゲストパートが終了。 盛り上がりを止めずに、「青青ソラシドリーム」で会場の熱気に火をつける。

そして、☆イニ☆が「カップルで来た人〜?」「結婚した人〜?」「ステージに上がれる?」と問いかけ。その問いかけに応じるように、一組の夫婦が会場の中から勇敢にステージに登場。彼らは結婚1年目の夫婦で今日は新婚旅行の最終日でこのライブに訪れたのだった。この素晴らしい出来事に会場全体が喜びと興奮で包まれた。☆イニ☆が「そんな二人へ一曲歌います! 世界一幸せな2人へ」と、ステージ上に置かれたソファーに座る夫婦に捧げる。感動と幸福感が会場を満たし、スカイピースのパフォーマンスは、新婚夫婦の心に永遠の思い出を刻むものとなった。また、曲の間には一つの感動的なシーンがあった。旦那さんがマイクを手渡し、奥さんに向かって「愛してるよ」という言葉を贈る場面。その一言に、会場はさらに温かさで包まれ、結婚生活の新たな一歩を踏み出す2人の姿に、観客たちは拍手を送った。

☆イニ☆のソロパートが始まった。白のファー素材が際立つ、まるで王子様のような衣装を身にまとってステージに現れた彼は、会場にいる女性ファンたちを虜にした。

会場中が一体となってコールの練習に臨み、☆イニ☆と観客たちの息もぴったりと合った。その息の合った瞬間、☆イニ☆のソロ楽曲「僕がアイドル」が鳴り響いた。会場には熱気が充満し、観客は振り付けを完璧にこなしながら、一体となって踊った。その姿はまさに一心同体であり、まるで空間が彼らのパフォーマンスに包まれているかのようだった。☆イニ☆の魅力的な歌声とカリスマ性に満ちたパフォーマンスが、会場全体を魅了し、盛り上がりに火をつけた。

☆イニ☆の壮大なソロパフォーマンスが幕を閉じ、ステージに新たな息吹が訪れる。 その瞬間、テオくんが登場し、冒頭からテオくんのソロソング 「Shut Down」が始まる。一気に会場の雰囲気が熱気に包まれた。バックダンサーの迫力あるダンスとテオくんの一流のステージングが、会場を赤いペンライトと声援に満ちたオーシャンへと変えていく。

曲が終わると、テオくんが「暑い」と衣装を脱ぎ始める。その瞬間、会場全体が興奮と期待に包まれ、彼の次なる行動に注目が集まる。そして、唐突にアップテンポのBGMが流れ、ダンサーたちがテオくんをステージ中央に連れて行く。驚きと歓声が会場を包み込む中、急な生早着替えの始まりだ。

テオくんの早着替えは思わぬ展開に。1回目は間に合わず、上裸でオープン。会場は笑いと黄色い声援に包まれ、一体感が高まっていく。そして、2回目もまた間に合わず、再び上裸でオープン。3回目では、まさかの☆イニ☆が登場し、「みんなお疲れ〜ありがとう〜」と挨拶する 4回目、5回目と続く中、テオくんの早着替えはまさに会場を沸かせる一大イベントとなっていった。BGMがよりアップテンポになり、6回目ではついにド派手な衣装に身を包んだテオくんと☆イニ☆が登場。

同時に人気曲「Sexy Dance FLOOR」が始まり、ダンサーを含む演者全員の迫力と完成度に会場の盛り上がりが止まることを知らなかった。その後、二人のマイクパフォーマンスで観客の盛り上がりを冷ますことなく「武道館盛り上がってますか〜?」とテオくんがお客さんを上手に煽る。そのまま名曲「愛w君」を披露。

曲のフィナーレを迎えると、会場は一気に熱気に包まれた。そこには突如として、スタッフが巨大なムービングステージを中央に運び込んでくる様子。そのステージに立つスカイピースの二人。テオくんが会場に向けて「次の曲が最後です!」と告げると、会場の興奮は一層高まった。 テオくんと☆イニ☆が「say hoo」と叫び、最後の曲に向けて会場の期待感を高める。そして、会場が一つになって熱狂する中、☆イニ☆が力強く宣言する。「最後の曲です、悲しみなんて笑い飛ばせ!!」歌唱が始まると共にメンバーが空中へ浮き、武道館の2階の高さまで飛んでいく。トロッコ演出と思い込んでいた観客はまさかの事態に驚き、歓声がやまない。

「悲しみなんて笑い飛ばせ」の熱狂的なフィナーレが幕を閉じ、スカイピースの二人が退場した。しかし、そのとき、ステージ中央のモニターが突如として謎のカウントアップを始めた。

この予期せぬ展開に、会場中の観客たちのワクワクが高まる中、期待に胸を膨らませる。そして、カウントが100になった瞬間、スカイピースの二人が観客席の扉に姿を現した。アンコールの最初の一曲目は、「everyDAY」。なんと客席を踊りながら歩き、PA席前に急遽出現したセンターステージへ。このアンコール一曲目からして、会場はますます熱気に包まれ、まるで最終決戦の幕が開けるかのような盛り上がりを見せた。

会場の照明が暗転し、一瞬、静けさが広がった。しかし、その静寂も束の間、モニターに映し出された映像が一気に観客たちの注目を集める。そこにはコムドットゆうたの姿が現れ、まるでスイッチが入ったように会場は再び熱狂に包まれた。その瞬間、会場に鳴り響く歓声と期待感が融合し、ゆうたの登場に沸き立つ観客たち。普段から仲の良いスカイピースとゆうたの共演に興奮し、その場に立ち会う者たち全員が、今日一番の盛り上がりを体感したことだろう。そして、スカイピースとゆうたが奏でる共演曲「向かい風」が会場に響き渡る。

最後のMCでは、ステージには演者全員が集結し、一体感あふれる雰囲気が漂っていました。記念すべき瞬間を切り取るために、皆がスマイルを浮かべ、カメラに向かってポーズを決める。 しかし、その時、まさかの展開が待っていた。テオくんがマイクを手に持ち、「ちょっと待って〜! もう一曲いけますか〜?」と最後の最後までファンの期待に応え続ける姿勢を見せる。

最後の最後に、スカイピースがファンに贈るサプライズとして、「Ride or Die」を披露。会場は一気に熱気に包まれ、歓声が天井を突き抜けるほどの盛り上がりとなる。同時に会場から吹き上げられた大量のお札が空中に舞う。プロレスラー、オカダカズチカよろしくのまさに「金の雨が降る」演出だ。この意外すぎるサプライズに、ファンの心は大いに躍り、ライブは感動のクライマックスを迎えた。

全曲が終了し、スカイピースがイリュージョンで煙のように消えてステージから退場。「ライブも含めた自分たち活動は、なんの前触れもなく急に終わったりしてしまうから、いつも全力でその瞬間を楽しもう」というスカイピースからのメッセージが込められた終わり方だ。

終演後、当日の仕込みから本人たちのリハーサル映像、本番映像のメイキングとスタッフ含めたエンドロールで大団円を迎えるとモニターに「重大発表」という文字が現れ、そこで、7月26日にKT Zepp Yokohamaで「SSS 2024 EAST」、そして10月30日にZepp Osaka Baysideで「SSS 2024 WEST」と2年ぶりとなるFCイベントが開催されることが発表された。ファン待望の公演にひと際大きな歓声で幕を閉じた。

セットリスト

M1 : 感謝感謝
M2 : We are SkyPeace
M3 : おどりゃんせ
M4 : アクション
M5 : あお
M6 : 青青ソラシドリーム
M7 : 相棒
M8 : 世界一幸せな2人へ
M9 : 僕がアイドル
M10 : Shut Down
M11 : Sexy Dance FLOOR
M12 : listen
M13 : 愛w君
M14 : 悲しみなんて笑い飛ばせ
-ENCORE-
M15 : everyDAY
M16 : 向かい風feat.コムドットゆうた
M17 : オタパリダンシン
M18 : Ride or Die

<FANCLUB 限定 EVENT SSS 2024>

2024年7月26日(金) KT Zepp Yokohama
2024年10月30日(水) Zepp Osaka Bayside
受付期間 : 2024年5月8日(水)〜5月14日(火)

関連リンク

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