QBボー・ニックスは若い選手よりも“即戦力になる”とブロンコスGMペイトン

デンバー・ブロンコスからドラフト指名を受けたオレゴン大学のボー・ニックス【Kevin Sabitus via AP】

デンバー・ブロンコスは2024年NFLドラフト全体12位で、迷わずにオレゴン大学のクオーターバック(QB)ボー・ニックスを指名した。多くの評価者は、ニックスを指名するにはそのタイミングはまだ早いと感じていたにもかかわらず、だ。

今年のドラフト上位6人のクオーターバックの年齢差はよく知られている。ケイレブ・ウィリアムズ、J.J.マッカーシー、ドレイク・メイの3人が22歳以下である一方で、ジェイデン・ダニエルズ、マイケル・ペニックスJr.、ニックスの3人は2024年に24歳になる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で生まれたこの年齢差は、評価プロセスに新たな要素を加えた。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは『9News Denver(9ニュース・デンバー)』のマイク・クリスに対して、ニックスの年齢と経験値——大学での61試合の先発出場——が、ルーキーであるニックスがすぐに活躍することを期待するチームにとって魅力的だと明かし、次のように語っている。

「これは新しい状況だから、判断が難しいと思うが、24歳という年齢はフットボールにおいて高齢とは言えない。年齢を考慮に入れるのは確かだが、実際に評価するのは選手の能力であり、人間性だ。特にクオーターバックの場合、その選手が組織にどのようにフィットするかも重要な評価ポイントになる」

「私にとっては、選手の年齢は重要であり、特にボー・ニックスのように61試合に先発した経験がある選手は、21歳の選手をドラフトするよりも、即戦力になると思っている」

ペイトン・マニングの引退以来、ブロンコスはクオーターバックの入れ替わりが激しく、12人もの異なるクオーターバックが先発を務めてきた。そんなブロンコスは、ニックスがターンオーバーをなくし、8年連続でポストシーズン進出を逃している状況に終止符を打つことを期待している。

ブロンコスは現地3月18日にオレゴン州ユージーンでニックスと個人ワークアウトを行っており、そのときからヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは経験豊富なニックスを最有力候補として位置づけていた。

ペイトンGMはクリスに対して、こう述べている。

「私はすべてのクオーターバックを見たし、(スカウトの仕事でレギュラーシーズンの試合を訪れた際に)彼らを実際に見た。シーズンが終わった後、ショーンと一緒に(映像で)クオーターバックたちを見直した。ショーンはその中の多くのクオーターバックを気に入った」

「ボーにたどり着いたとき、かなり即決だった。ショーンは“これだ”とすぐに感じたよ。ショーンらしいね」

「ショーンはボーのことをかなり気に入り、その後、われわれはプライベートワークアウトに行って、ミーティングの場でボーと一緒に3時間ほど過ごしたが、彼は素晴らしかった。そしてフィールドに出て、彼が10回から15回くらいボールを投げた後、ショーンが私のところに来て“この選手がいい”と言ったんだ」

「私はそれに対して“まだ全行程が終わっていないぞ”って答えた。でもその時から、彼がわれわれの真のターゲットになったんだよ」

ブロンコスはクオーターバックのポジションに優れた実績とリーダーシップをもたらす、その“ターゲット”を獲得した。24歳のニックスは、ジャレット・スティッドハム、ベン・ディヌッチ、そして最近トレードで加わったザック・ウィルソンとの競争に勝って、先発の座を確保するためにオフシーズンのワークアウトに臨む。

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