必死のパッチの勝みなみ 全米女子OP予選会回避へ「この2週間で頑張らなきゃ」

帰国のタイミングに合わせるような阪神の首位浮上もうれしい(撮影/亀山泰宏)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前(30日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)

主戦場の米国から帰国した前週、勝みなみはようやく今季初めてプロ野球・阪神タイガースの試合を球場で観戦できた。横浜DeNAベイスターズとの試合はあいにくの雨だったが、最後まで声援を送った。思いが届いたかのように9回に逆転勝利した。「やっぱりスポーツは最後まで何があるか分からない。興奮しながら帰りました」と声を弾ませる。

3月「Vポイント×ENEOS」以来の国内ツアー参戦。オフに練習させてもらっている茨城ゴルフ倶楽部への恩返しだけでなく、結果が欲しい切実な理由がある。

現在世界ランキング76位。全米女子オープン出場には「5月27日時点の75位以内」というメドが立たなければ、1日36ホールの予選会を突破しなければならない。「この2週間で頑張らなきゃ」。次週「コグニザント ファウンダーズカップ」(ニュージャージー州アッパーモントクレアCC)を含めた2試合の成績次第で、5月13日に同州ハワースCCでの予選会に回る覚悟だ。

オフに練習させてもらっている茨城ゴルフ?楽部に恩返しもしたい(撮影/亀山泰宏)

それでも、ゴルフの状態に手応えを感じているから悲壮感はない。米ツアー直近2試合は「Tモバイル マッチプレー」5位、「シェブロン選手権」は9位とメジャー初のトップ10入りを決めた。「自信は結構ついてきているのかな。4、5年悩んできたことが、やっと『この動きをすれば大丈夫』っていうのが決まった感じがあって。ちょっとミスしても、引きずらずにできている」。スイング面でやるべきことがクリアになった分、ゲームに集中できているとうなずく。

予選ラウンドを同組で回る仲良しの小祝さくらとは、大会最終日の5日夜に食事へ出かける約束をしているとか。「さっきも話したんですけど、帰りの渋滞とか心配しちゃって。まず予選通過して、その心配ができるように頑張りたいと思います」。渡米前のイベントを楽しむためにも、結果にこだわる。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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