神戸高速線でも「バリアフリー料金」導入へ 阪急・阪神など、2025年1月に収受開始を発表

阪急電鉄、阪神電気鉄道、神戸電鉄は4月30日、各社の神戸高速線において、「鉄道駅バリアフリー料金制度」の活用により、ホームドア等の整備を推進すると発表した。

神戸高速線は、阪急神戸高速線(神戸三宮~新開地間)、阪神神戸高速線(元町~西代間)、神戸電鉄神戸高速線(新開地~湊川間)の総称。第三種鉄道事業者である神戸高速鉄道が設備を保有し、3社がこれを借り受けて運行している。

鉄道駅バリアフリー料金制度は、都市部の鉄道利用者の広い負担により、バリアフリー設備の整備拡大を目指すため、国が創設したもの。各社では、2023年に収受を開始していたが、神戸高速線内の区間は収受の対象外となっていた。今回導入する鉄道駅バリアフリー料金は、普通旅客運賃が大人10円、通勤定期旅客運賃は1か月380円などで、運賃に加えて収受する。小児運賃の加算料金は大人の同料金の半額とするほか、通学定期旅客運賃については加算対象外となる。

各社の路線では、阪急が十三駅や神戸三宮駅など、阪神が大阪梅田駅や神戸三宮駅などに可動式ホーム柵を設置しているが、2024年4月現在、神戸高速線内ではホーム柵の設置はない。各社では、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することで、ホームドア等の安全設備の整備を推進するとしている。料金の収受開始は、2025年1月を予定。各社は、料金設定日や整備計画の詳細について、詳細が決まり次第、改めて発表するとしている。

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