いよいよ東上線に”新車”導入! 9000系置き換えへ 東武、24年度設備投資計画発表

東武9000系 2024年04月16日撮影

東武鉄道は、2024年4月30日に2024年度の鉄道事業設備投資計画を発表しました。総額403億円の設備投資が行われ、鉄道立体化や新型車両の設計・導入、ホーム柵整備などが計画されています。このうち車両事業では、東上線向けの9000系を代替する新型車両の設計、野田線(アーバンパークライン)向けの新型車両である80000系の製作が実施される予定です。

9000系は1981年から導入された車両で、東上線のほか東京メトロ有楽町・副都心線および東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線内で運用中。東武・西武・東京メトロ・東急・横浜高速による5社相互直通運転(5直)で使用されている車両の中で、最も古くから運用されている車両でもあります。また、東上線への最後の新形式導入は2008年の「TJライナー」用の50090型以来、新製車両の導入も2012年の51077F以来なく、久しぶりに東上線に“新車”が導入されることになりそうです。なお、新型車両の具体的な導入時期などの詳細は明らかになっていません。

「TJライナー」用50090型

©レイルラボ Tomo-Papaさん

現在東上線で使用されている車両の中で最も新しい51077F

©レイルラボ BOEING737MAX-8さん

80000系については既に2025年春以降の導入が発表されていますが、2024年度は5編成25両を製作する予定。ベビーカー利用客向けの「たのしーと」を全編成の一部箇所に設定するほか、新型モーターと車上バッテリーシステムの搭載により、使用電力量を削減します。

この他、スカイツリーラインのとうきょうスカイツリー駅付近および春日部駅付近、東上線大山駅付近、野田線清水公園~梅郷駅間の高架化事業を推進するほか、ホーム柵整備、駅舎リニューアル、車内防犯カメラの整備なども実施します。

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