戸塚純貴「感情をぐちゃぐちゃに揺さぶられてほしい」復讐に葛藤する主人公を優しく支える姿にときめく視聴者が続出!【インタビュー】

日本テレビ系では、毎週火曜深夜に伊原六花さんが地上波初主演を務める火曜プラチナイト ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」を放送中! 最愛の夫にだまされ“肝臓を奪われた”主人公の復讐(ふくしゅう)劇と成長を描く本作。毎週、緊迫した心理戦と複雑な人間模様が繰り広げられている中で、視聴者に安らぎを与えてくれているのが主人公・北山優香(伊原)に思いを寄せる小栗健(戸塚純貴)の存在だ。

先週放送の第4話終盤では、元夫・中村光星(桐山漣)に復讐が見透かされていたことに動揺が隠せない優香の様子を心配した小栗が、「もし困っていることがあるなら、力になれたらって思ったんです」「優香さんが好きなんです。僕と付き合ってもらえませんか?」と告白。優香を真っすぐ見つめるまなざしに、SNSでは「ストレートな告白にグッと来た」「このまま小栗と幸せになってほしい」などの声が寄せられ、キャラクターにリアルに恋する=“リアコ”をこじらせる視聴者が続出した。

小栗役の戸塚さんといえば、昨年の4月期に放送された「だが、情熱はある」(日本テレビ系)でオードリーの春日俊彰役を演じていたことが記憶に新しいが、この1年間でドラマ10本、映画4本に出演。現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、ヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉)の大学の同級生・轟太一を演じ好評を博すなど、ユーモラスで個性的な役どころから熱血漢、実直で優しい役どころまで幅広く演じ上げ、視聴者を魅了し続けている。

――演じる小栗健はつらい過去を抱える優香に優しく寄り添い、視聴者にとっても心の支えとなるような存在かと思いますが、小栗の人物像をどのように感じていますか?

「復讐劇というのは大きな軸としてあるのですが、そのスリリングな部分とは対照的に、小栗は太陽のように暗い部分をすべて明るくするような、そういうパワーがある役どころです。このドラマは、優香の復讐心と、その裏では家族を大切にしていて前向きに生きていこうとする姿が描かれているのですが、僕がいるところは別のドラマが始まったのかと思うぐらいにポップで華やかにしたいなって勝手に思っていて。クランクイン前に原作と脚本を読ませていただいて、そういう楽しみ方ができる作品なのかなと思っていたので、それが映像になってどういうふうに受け取ってもらえているのか…。ちょっとドキドキしていますが、楽しみなところでもあります」

――小栗を演じる上でのイメージや意識する部分はありますか?

「小栗という人はたぶんプランを立てたり、誰かに好かれようと計画を立てたりできるようなタイプじゃないと思うので、優香さんと過ごす日々を撮影の中でも大切にしていきたいなと思っています。優香さんの過去にあったことをこれから知っていくのですが、小栗はとにかく優香さんの人間性にひかれて好きになっていくので、復讐とは関係のないところにいるんですよ。原作が韓国の作品で情熱的なシーンもあるのですが、それを日本で映像化した時のポップさという部分を小栗が大きく担っていると思うので、いろんなことをあまり気にしすぎず、とにかくはしゃぎたいです!」

――明るくて優しい小栗に魅了されている方も多いですが、小栗の魅力的な部分はどこにありますか?

「考えるよりも先に行動するところがすてきですよね。心配なことや『どうなるんだろう』と思うことってやっぱり先に考えがちですけど、ポジティブなことしか考えない部分は本当に人間として魅力的だなって思います」

――共感する部分やご自身と似ていると感じる部分はありますか?

「子どもが好きだったり、僕も人とお話するのがすごく好きだったりするので、気持ちが分かる部分はありますね。人当たりのよさが似ているというか、僕も人との距離がちょっと近いタイプなので…」

――優香の息子・結人とのシーンはほほ笑ましいですよね。

「恐竜のまねをするシーンがあるんですけど、それは『ジュラシック・パーク』を見て勉強しようかと思います! リアルな恐竜をやりたいので(笑)」

――昨年「だが、情熱はある」でインタビューさせていただいた時(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-2221730/)に、とても春日さん役が染み込んでいらっしゃるなと感じたのですが、役を作っていく中で大事にされていることはありますか?

「キャラクターやセリフ、 物語の筋書きはすでに作られているものがあるので、その辺はもちろん大事にしつつ、1人で演じるわけではないので、自分だけで作り込むというよりは『相手の方はどういうキャラクターで…』といった関係性や空気感をとても大事にしています。作品に入る前には最低限、自分なりにキャラクターを作っていくんですけど、実際に相手の方とお芝居をした時に初めて出来上がる感覚はすごく大事にしていて。段取り(リハーサル)の時に一番脳内でいろんなアイデアが湧いてくるんです」

――主演の伊原さんとは初共演になりますが、伊原さんの印象はいかがですか?

「高校時代にダンスで優勝されているのはもちろん知っていたのですが、実際にお会いしてみると(雰囲気が)柔らかくて。でも、すごくしっかりされていて、根っこにある人間っぽさみたいなものを感じましたし、とても接しやすい方だなと思いました」

――では最後に、あらためて視聴者の方に見てほしいポイントや本作の魅力をお伺いできますか?

「復讐劇という大きい軸があるので、とっても怖い部分もあるんです。でも、違う局面では、恋愛や家族愛といった温かくて前向きになれる要素もとてもたくさんあるので、見てくれる方にはもう感情をぐちゃぐちゃに揺さぶられてほしいなって。それは、こっち側が揺さぶっていかなきゃいけないんですけど(笑)。そういう見方をしていただけたら面白いのかなと思います」

4月30日(火)放送 第5話

優香を心配し、自らの思いを告白した小栗。真っすぐな小栗の思いは優香の心に届きかけるが、自らの過去と果たしたい復讐のはざまで揺れ動く。一方、優香の協力者となった黒田修二(原田龍二)は、光星の母・聖子(櫻井淳子)を順調に誘惑。光星の妻・るり子(水崎綾女)の浮気相手・玉木慎吾(夏生大湖)もまた、優香に夢中になり、るり子との関係は不安定になっていく。そんな中、光星の策略により妹・弘子(加藤千尋)と結婚することになった井川賢三(田村健太郎)が感謝と別れを告げるため、優香の元を訪れる。

【プロフィール】

戸塚純貴(とづか じゅんき)
1992年7月22日生まれ。岩手県出身。主な出演作に、ドラマ「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」(テレビ東京系)、「親バカ青春白書」(日本テレビ系)、「遺留捜査」(テレビ朝日系)、「かりあげクン」(BS松竹東急)、「リエゾン -こどものこころ診療所-」(テレビ朝日系)、「だが、情熱はある」(日本テレビ系)、「スーパーのカゴの中身が気になる私 」(中京テレビ)、「マルス-ゼロの革命- 」(テレビ朝日系)、映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」「法廷遊戯 」「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜 」「ある閉ざされた雪の山荘で」など。現在は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演中。

【番組情報】

火曜プラチナイト ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」
日本テレビ系
火曜 深夜0:24~0:54
※TVer、Huluで見逃し配信あり

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