花びら入りの餅振る舞う 伊佐須美神社で花祝祭 福島県会津美里町

餅に花びらを入れる参拝者

 福島県会津美里町の伊佐須美神社の御神木・薄墨桜を祭る「花祝祭(かしゅくさい)」は29日、境内で催され、参拝者が春の陽気に包まれながら伝統行事に親しんだ。

 花祝祭は、会津五桜の一つに数えられる薄墨桜の花びらを入れた餅を振る舞う祭典。千年以上の歴史がある。神事を行った後、沼沢文彦宮司や参拝者が御社警防組がついた餅に花びらを入れた。神社の敬神婦人会員や会津西陵高生が餅の振る舞いに協力した。

 太々神楽保存会は伝統の舞を披露した。今年から会場を仮本殿から楼門に変更し、開演時間も午前と午後の2回にして新しい形での取り組みとなった。

 神社によると、天候にも恵まれ、例年より多くの参拝者が訪れたという。

(会津版)

© 株式会社福島民報社