3月独小売売上高指数は+1.8%、消費改善で予想上回る

Maria Martinez

[30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した3月の小売売上高指数は前月比1.8%上昇した。月末の消費改善で予想を上回った。

ロイターによるアナリスト調査の予想は1.1%上昇だった。

Hauck Aufhaeuser Lamp Privatbankのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「売上高の増加で今のところ下振れ傾向に歯止めがかかっている。春の到来で消費活性化への期待が高まっている」と述べた。

昨年は物価上昇が消費に打撃を与えたが、今年は実質賃金の増加が見込まれており、消費が景気押し上げの要因になると期待されている。

食品の小売売上高は実質ベースで前月比3.6%増、非食品は0.2%減。

IFO経済研究所が30日発表した調査でも4月の小売業業況感改善が明らかになった。IFOのアナリストは、消費関連ビジネスが今年の経済全体を支えるとの見方を示している。

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