ソフトバンクの新人高卒選手たちが1軍見学 ドラ1前田悠伍は試合前練習から「何を投げたら抑えられるか考えながら見ていた」

練習を見学する前田悠(右端)ら新人選手(撮影・栗木一考)

◆ソフトバンク―楽天(30日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクに今季加入した高卒の新人選手たちが1軍の試合を見学に訪れた。試合前の練習から「先輩たち」の様子をしっかりと目に焼き付けていた。

参加したのは、ドラフト1位の前田悠伍投手(大阪桐蔭高)と同7位の藤田悠太郎捕手(福岡大大濠高)や育成ドラフト3位の佐倉俠史朗内野手(福岡・九州国際大付高)ら育成3選手の計5人。私服姿でグラウンドに現れ、バッティングケージの後ろで1軍選手らの打撃練習を見学した。

前田悠に「お客さま気分」はない。「1軍の打者の雰囲気も全然違ってくると思うので、何を投げれば抑えられるかとか、そういったところを考えながら見ていた」。28日には韓国での練習試合で登板し、3回無失点1奪三振の好投。ここまでのプロ生活を「今のところは順調。課題も見つかって、そこを見つめ直す段階には入ってるんで、良いペースで来ている」と手応えを口にする。王貞治球団会長からは「早く一軍に上がってこい」と背中を押されたといい「やっぱりずっと筑後でやってて、こっちに来ると気分も上がる。早くここでやりたいという気持ちにより一層なった。焦らずというか、自分の課題などを見つめ直していきたい」と前を向いた。

藤田は中学生以来のドームでの試合観戦という。「絶対ここでプレーするっていうのが夢でもあるし、ここでプレーする自分を思い浮かべながら、いろんな選手の先輩方の練習を見させていただいた」と目を輝かせていた。

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