【試合詳細】4・27 アイスリボン道場マッチ 藤本つかさ&咲蘭 vs 神姫楽ミサ&しのせ愛梨紗 櫻井裕子 vs 藤滝明日香 Yappy&大空ちえ vs 久令愛&柳川澄樺 トトロさつき vs みず葉

『アイスリボン1342』
日程:2024年4月27日(土)
開始:12:00
会場:埼玉県・アイスリボン道場
観衆:54人

▼シングルマッチ10分1本勝負
○トトロさつき
6分1秒 コンバイン
●みず葉(JTO)

▼タッグマッチ15分1本勝負
●Yappy/大空ちえ(PURE-J)
13分50秒 変形ラ・マヒストラル
久令愛(PURE-J)/○柳川澄樺(JTO)

▼シングルマッチ10分1本勝負
○櫻井裕子(COLOR'S)
7分35秒 片エビ固め
●藤滝明日香

▼タッグマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ/咲蘭
11分50秒 極楽固め
神姫楽ミサ(JTO)/●しのせ愛梨紗

藤本が本戦復帰で2年前と変わらないつっかムーブを連発し快勝!今年JTOからデビューしたみず葉がアイス初参戦でトトロ相手に健闘も敗北!

オープニング

欠場中の星いぶきと松下楓歩が前説でリングサイドに登場。そこに千春リングアナ、会場に来ていた星ハム子、古川奈苗も加わり、藤本のアイスリボン復帰戦に相応しい賑やかな前説となった。

第1試合

今年2月4日、JTOでデビューしたソフトボールの経験を持つマスクウーマンみず葉がアイス初参戦。試合前、自ら握手の手を差し出すみず葉。JTOの選手らしからぬ行動に驚きの表情を浮かべたトトロが恐る恐る手を差し出すと、手をすかし握手を拒否したみず葉は笑顔でコーナーに戻る。試合はロックアップでスタート。トトロがロープに詰めるも切り返したみず葉がエルボー連打。パワーで切り返すトトロだが、すぐにみず葉が切り返して、またもエルボー連打へ。ロープに飛んだみず葉にタックルを決めたトトロ。みず葉を引き起こしてロープに振るもトトロの攻撃をかわしたみず葉はロープ際でトトロに向かってバッティングポーズをみせる。トトロがエアーピッチングでボールを投げると、みず葉がフルスイング。MIOレフェリーがホームラン判定。

続けて攻守交替で、トトロがバッターに、みず葉がピッチャーになる。みず葉のエアーピッチングでトトロがスイングも、MIOレフェリーがストライク判定。これに納得のいかないトトロが野球テイストで両手を後ろで組んで胸でみず葉に詰め寄りコーナーへ追い込む。さらに首絞め、踏みつけと暴走したトトロは物置攻撃から再びみず葉をロープに振るが、かわしたみず葉がドロップキック。しかし、これはトトロが仁王立ちではね返す。みず葉がエルボー連打から再度、ドロップキックもまたもトトロにはね返されてしまう。みず葉がバッティングフォームからのダブルハンマーをヒット。続けてドロップキックでトトロを片膝立ちにすると低空ドロップキックでトトロを吹っ飛ばしてカバーもカウント2。

トトロをコーナーに詰めたみず葉がピッチングフォームからの袈裟斬りチョップ。さらにエルボーを打ち込むとリングを1周走ってからのスライディングキック。続けてエルボードロップを打ち落としたみず葉がカバーもカウント2。トトロのバックに回ったみず葉だがトトロがこらえる。ロープを掴んでヒッププッシュで吹っ飛ばしたトトロが串刺しラリアットを決め、続けて正調のラリアットを狙うが、ここでみず葉がトトロの脚の間にスライディングを決め、丸め込んでエビ固め。カウントは2。ロープに走ったみず葉だが、トトロが飛び込みラリアットをヒットさせ、ボディプレスでカバーもカウント2。続けてトトロがコンバインを決め、健闘したみず葉からギブアップを奪った。

第2試合

Yappyが大空とのタッグで久令愛&柳川の大型コンビと対戦した。柳川と大空にとっては翌日にPURE-J浅草橋大会で行われるPOP選手権試合の前哨戦でもあった。試合はYappy&大空の奇襲でスタート。久令愛&柳川をコーナーに詰めての串刺し連係からYappyが柳川を捉えて変形キャメルクラッチ。大空がカットに入った久令愛を捉えてパロスペシャルに決める。続けて柳川をロープ際に追い込むと上体をエプロンに出し、Yappyと大空がエプロンに立ってのダブルヒッププッシュからダブルヒップアタック。リングに戻ったYappyがロープに飛んでのヒップアタックでカバーもカウント2。代わった大空が柳川をコーナーに詰めての踏みつけからスリーパー。代わったYappyがボディスラムから旋回式ボディプレスでカバーもカウント2。Yappyが柳川をコーナーのロープ2段目に横に寝かせて固定するとチョップ、ボディアタックを決めてカバーもカウント2。柳川がバックスピンキック、ダブルニードロップでカバーもカウント2。

代わった久令愛がYappyをロープにはりつけるとロープに上がってのレッグスリーパー。フェイスクラッシャーからグランドでのフェイスロック、キャメルクラッチ。ロープに逃れたYappyをコーナーに詰めての踏みつけから対角コーナーに振ろうとした久令愛だが、切り返して久令愛をコーナーに振ったYappyが串刺しヒップアタック、串刺しラリアット、雷電ドロップでカバーもカウント2。代わった大空がロープ渡りからアームホイップ。久令愛の蹴り足をキャッチしての裏アキレス腱固め。ロープに逃れた久令愛に大空が低空ドロップキック。久令愛がカウンターのダブルチョップでカバーもカウント2。久令愛の串刺し攻撃をかわした大空が串刺しエルボー。久令愛がビックブーツ2連発からカバーもカウント2。代わった柳川が後頭部へのドロップキックからロープ際の大空への飛び込みニー。大空がカウンターのエルボーからはりつけドロップキックでカバーもカウント2。

エルボーの打ち合いから柳川がバッククラッカー、かかと落とし、鎌固め。切り返した大空が脇固め。Yappyがカツドンのアシスト。大空がフットスタンプからフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。柳川がスピンキック。代わった久令愛がビックブーツ。代わったYappyと久令愛がタックルの打ち合い。打ち勝ったYappyがカバーもカウント2。Yappyがドラゴンスリーパー。久令愛がドラゴンスリーパーで切り返す。ロープに逃れたYappyに久令愛が飛び込みのビックブーツもYappyがかわし、飛び込みの開脚ヒップアタック。Yappyがギロチンドロップでカバーもカウント2。Yappyと久令愛がエルボーの打ち合いから久令愛が変形アームブリーカードロップでカバーもカウント2。久令愛が腕ひしぎ十字固め。大空がカット。久令愛がビックブーツ。Yappyがアックスボンバーで返してカバーもカウント2。大空のエルボーのアシストからYappyがウェイストランドでカバーもカウント2。コーナーに上がったYappyに久令愛がビックブーツ。カバーもカウント2。柳川が大空に片足ドロップキックを入れて場外に落とすとYappyに久令愛のバックキックと柳川のコンテンポラリーキックが同時にヒット。棒立ちとなったYappyを久令愛が変形ラ・マヒストラルで丸め込みカウント3を奪った。

第3試合

トトロとのタッグを離れて1レスラーとしての戦いを続ける明日香が櫻井との初シングルマッチに臨んだ。リーグ戦出場の抜擢を受けた明日香は試合前から気合い十分。スタートの力比べでは櫻井と一歩も退かない攻防を展開。コーナーに明日香を詰めた櫻井が踏みつけ、さらに串刺しボディアタックからカバーもカウント2。明日香がカウンターのタックルで櫻井を吹っ飛ばし、串刺しラリアット。続けてROCK YOUムーブからの串刺しタックルでカバーもカウント2。明日香が逆エビ固めを狙って櫻井の両足を抱えるが櫻井が踏ん張る。コンバインの体勢で櫻井の両膝を抱えた明日香はロックしたまま櫻井を豪快にジャイアントスイングに決め、そのまま逆エビ固めへ。ロープに逃れた櫻井に明日香がエルボーで突進。

打ち合いから櫻井がビックブーツ、串刺しエルボー、タックルでカバーもカウント2。櫻井がブレーンバスターを狙うが、明日香がこらえる。櫻井がドラゴンスリーパーへ。ロープに逃れた明日香に飛び込み顔面ウォッシュ。櫻井がカバーもカウント2。櫻井が再度、ブレーンバスターを狙うが、明日香がこらえる。櫻井がロープに振るが明日香がカウンターのラリアットをヒット。続けて助走付きバックフリップを決めカバーもカウント2。明日香がダブルアームバスターを狙うが櫻井がこらえる。櫻井がビックブーツ2連発でカバーもカウント2。櫻井がサクラプレス(=ドラゴンスリーパーからの浴びせ倒し)を決めカウント3を奪った。

第4試合

藤本のアイスリボン復帰第1戦のパートナーは前回の道場マッチでエキシビションマッチを行った咲蘭。対角は神姫楽と愛梨紗。藤本が休業に入ったあとにデビューしている愛梨紗はもちろん藤本は初対決。一方の神姫楽は22年1月よりアイスにレギュラー参戦しており、藤本が休業に入る5月まで何度も同じ大会に出場しているものの、同期の柳川が何度か藤本とタッグで対戦しているのに対して、実は神姫楽は一度も藤本と当たることがなかった。ある意味、愛梨紗以上に藤本戦を心待ちしていたのが神姫楽だった。神姫楽と愛梨紗が入場し、続けて藤本の入場テーマが2年ぶりに会場に流れると、場内から大きなどよめきが起こる。試合前、先発にどちらが出るかでお互いに退かない神姫楽と愛梨紗。そこに藤本と咲蘭が奇襲攻撃を仕掛け、藤本と咲蘭がはりつけドロップキックを同時に決める。

咲蘭が神姫楽を中央に引き込むと手の甲へのフットスタンプを狙うが、これをかわした神姫楽が手の甲へのフットスタンプのお返し。今度は咲蘭がかわす。藤本が入り、神姫楽の足を固めると、咲蘭とのダブルフットスタンプ。さらに神姫楽をコーナーに詰めた咲蘭が踏みつけ攻撃。ブレイクとなり咲蘭が藤本に交代。藤本が神姫楽をコーナーに詰め早くもエースクラッシャーを炸裂。カバーもカウント2。起き上がった神姫楽がカウンターのタックルで藤本を倒し、愛梨紗に交代。愛梨紗が藤本が起き上がったタイミングでタックル。さらにタックル計3連発でカバーもカウント2。藤本がボディスラムから上体を起こした愛梨紗にサッカーキック。代わった咲蘭がボディスラムを狙うが愛梨紗がこらえる。愛梨紗がボディスラムで返そうとするが、こらえた咲蘭が愛梨紗を倒してレッグロックからフェイスロックへ。ロープに逃れた愛梨紗が脇固めを仕掛けるも反転した咲蘭が脇固めで切り返す。さらに変形の羽折り固め。ロープに逃れた愛梨紗。咲蘭のエルボーをかわしてのチンクラッシャーからタックルでカバーもカウント2。

代わった神姫楽がボディスラム、エルボードロップを決め、セントーンを仕掛けるが咲蘭がかわし自爆させてのカバーもカウント2。咲蘭がおんぶスリーパー。愛梨紗がカットに入り、2人で咲蘭をロープに振ってのダブルタックル。サンドイッチ攻撃を狙ってロープに走るも愛梨紗にエプロンから藤本が蹴りを入れる。神姫楽を咲蘭が倒し、藤本と咲蘭がサンドイッチ低空ドロップキック。続けて咲蘭がドロップキックでカバーもカウント2。代わった藤本がドロップキックでコーナーに神姫楽を叩きつけ、クラウチングスタートからの串刺しを狙うが、神姫楽がカウンターの正面ドロップキックで藤本をコーナーに叩きつけ、シャーからの串刺しタックル、エルボードロップ、セントーンでカバーもカウント2。神姫楽のエルボーをハンマーで叩き落した藤本が卍固め。咲蘭が愛梨紗にパロスペシャルを決めフォロー。神姫楽がロープに逃れる。藤本が首投げからサッカーキック3連発。PKは神姫楽がかわし、飛び込みラリアットでカバーもカウント2。神姫楽がミサボムを狙うが、藤本がこらえる。神姫楽のラリアットをかわした藤本がカサドーラからのPKをヒット。神姫楽が低空ブレーンバスターを決め、代わった愛梨紗が串刺しボディアタック、タックルでカバーもカウント2。エルボーの打ち合いから藤本がダブルチョップを叩き込み逆エビ固めへ。さらに逆片エビ固めへ移行し絞め上げるも愛梨紗がロープに逃れる。コーナーに上がった藤本をエプロンから神姫楽が抑え、愛梨紗がデッドリードライブ。神姫楽がラリアットのアシストから愛梨紗とのダブルエルボードロップ。愛梨紗がカバーもカウント2。

愛梨紗がネックブリーカードロップでカバーもカウント2。神姫楽が入り、2人で藤本をロープに振るも藤本がニンジャキックで2人を返り討ち。さらに咲蘭とのダブルのクラウチングスタートから串刺しドロップキックを愛梨紗に連続ヒット。続けて藤本がミサイルキックを決めカバーもカウント2。神姫楽が入り、藤本と咲蘭を同時ラリアットで吹っ飛ばす。愛梨紗が藤本にダイビングボディアタックでカバーもカウント2。続けて愛梨紗が2度カバーにいくがいずれもカウントは2。愛梨紗がシャイニングウィザードもその両足をキャッチして抱え込んだ藤本がジャックナイフでカバーもカウント2。藤本が愛梨紗のバックに回り込み、一気に極楽固めで絞め上げる。愛梨紗がギブアップ。藤本が2年前と変わらないつっかムーブを連発して、アイスリボンでの復帰第1戦を快勝で飾った。

試合後、マイクを手にしたのも藤本。神姫楽と愛梨紗に向かって「成長したねとか、強くなったねとか、そういうことはもう言えないかな。ただただ、愛梨紗とミサちゃん、2人と試合がしたかった。咲蘭とかみんな、みんながこの2年で変わった。本当にこのリングの上にいるのが奇跡なんだなって思ったので、2人には感謝しかないです。ありがとう。ただね、女子プロレス界に私が帰ってきたということは、残り4ヵ月ではありますが、せっかくなのでいろんなとこをかき回してやろうかなって思っています。はっきり言ってリーグ戦、そのまんまじゃ(私がベルトを)もらっちゃうよ。(神姫楽が立ちあがって藤本の正面に立つ)泣いてるけど…。(神姫楽が「お前にだけは負けねえよ!」と返すも藤本は笑顔。観客の「かっこいい」の声に反応して)かっこいい。あなたとシングルするのもめちゃめちゃ楽しみにしているから。よろしくね。」と2人が握手。マイクを手にした愛梨紗が「私、ベルトを獲ってやりたいこと、いっぱいあるんです。つっかさんは4ヶ月かもしれないけど、私がリーグ戦ちゃんと勝って、4ヶ月間、つっかさんがずっと悔しい思いをして、また戻ってきてくれればいいと思ってます。絶対に負けないです。」と決意表明。藤本は「頼もしいとか、本当にそういう上から目線のことが言えないくらい、みんなすごいなって思っています。やー今日、楽しかったーっ!千春さんのビーナスシュート(のコール)!最高でした!ありがとうございます!」と復帰の喜びを笑顔で語り、最後も藤本が出場選手をリングに呼び込むと、「やっぱりここのリングが、帰ってきたなっていう実感が沸きます。どんどんこの輪を大きくして欠場選手がここに入るように大きな声で叫びたいと思います。プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。

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