台湾GDP、第1四半期は前年比+6.51% AI好調で3年ぶり高成長

[台北 30日 ロイター] - 台湾主計総処が30日発表した第1・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年同期比6.51%増と、約3年ぶりの高い伸びとなった。人工知能(AI)関連の需要で輸出が好調だった。

ロイターがまとめた市場予想の5.65%増を上回った。2021年第2・四半期(8.07%増)以来の高成長だった。

前期比年率(季節調整済み)では1.13%増。

昨年第4・四半期のGDPは前年比4.93%増だった。

第1・四半期の輸出は前年同期比12.9%増。昨年第4・四半期は3.4%増だった。半導体メーカーなどのハイテク輸出企業がAI需要拡大の恩恵を受けた。

元大証券のエコノミストは、第1・四半期は非常に堅調で、年間の成長率は予想を上回る可能性があると指摘。「現時点で今年の成長率は3.69%と予想している。第1・四半期GDPから判断すると、少なくとも3.5%超で4%に近い水準も考えられる」と述べた。

主計総処は数週間後に詳細と見通しを発表する。

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