【一覧表】正規職員・非正規職員の平均給与はいくら?企業規模・業種ごとにも見る
一昔前は「正規職員が当たり前」と考える方が多かったかもしれませんが、現代においては、あえて「非正規職員」を選択する人も多くなっています。
とはいえ、雇用形態は年収に影響し、一般的には非正規職員よりも正規職員のほうが給与は高いとされています。
では実際、「正規職員」と「非正規職員」とでは、給与にどのくらいの違いがあるのでしょうか。
本記事では、2024年3月27日に公表された最新資料より、雇用形態ごとの給与事情を見ていきます。
記事の後半では企業規模別や男女別の給与の差も紹介しているので、あわせて参考にしてください。
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【年代別】正規職員・非正規職員の給与はどのくらい?
まずは、「正規職員」と「非正規職員」の平均給与の違いについて年代別にみていきましょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、正規職員と非正規職員の平均給与は、正規職員で「33万6300円」、非正規職員で「22万6600円」となりました。
冒頭でもお伝えしたように雇用形態は給与に大きく影響し、約10万円ほどの給与差が生じていることがわかります。
また、厚生労働省の同調査による年代別の正規職員・非正規職員の平均給与は下記のとおりです。
20歳代では正規職員と非正規職員の平均給与の差はあまりないですが、年齢が上がるにつれて徐々にその給与差は広がりつつあります。
【男女別】正規職員・非正規職員の給与はどのくらい?
続いて、男女別にみた場合の正規職員と非正規職員の平均給与をみていきましょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、男女別の正規職員と非正規職員の平均給与は下記のようになりました。
男女ともに、正規職員か非正規職員かで約10万円ほどの給与差が生じていることがわかります。
なお、正規職員・非正規職員の平均給与を男女別でみたとき、女性のほうがどちらも低い水準となっています。
これは、職種や勤続年数、昇進率の違いが男女の給与差に影響しているのだとうかがえます。
では、企業規模別にみたとき、正規職員・非正規職員の給与にどのくらい違いが生じるのでしょうか。
次章にて詳しく紹介していきます。
【企業規模別】正規職員・非正規職員の給与はどのくらい?
次に、企業規模別に「正規職員」と「非正規職員」の平均給与額をみていきましょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の正規職員と非正規職員の平均給与は下記のようになりました。
大企業・中企業・小企業全てにおいて、正規職員のほうが平均給与が高く、どれも10万円前後の差が生じています。
特に大企業の場合、正規職員の平均給与は37万7400円なのに対して、非正規職員は22万9300円となっており、最も給与の差が開いていることがわかります。
正規職員・非正規職員で最も平均給与が高い業種は?
では最後に、正規職員・非正規職員それぞれで最も平均給与が高い業種をみていきましょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、業種別の正規職員と非正規職員の平均給与は下記のようになりました。
正規職員において最も平均給与が高かった業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」で、非正規職員と大きく差が開いています。
一方で非正規職員では、最も平均給与が高かった業種は「学術研究, 専門・技術サービス業」となっていますが、正規職員のほうが給与が高い傾向にあります。
また、正規職員と非正規職員の平均給与の差が最も小さいのは「鉱業,採石業,砂利採取業」で、平均給与の差は約4万円となっています。
どの業種においても正規職員のほうが高い傾向にあり、業種によってはさらに正規職員と非正規職員の給与に大きな差が生じていることがみてとれます。
企業規模や業種によっても給与は影響しやすい
本記事では、正規職員・非正規職員の給与の違いを紹介していきました。
正規職員か非正規職員かどうかで給与に大きな違いが生じることがわかりましたが、雇用形態以外にも、企業規模や業種によっても給与差が生じやすいです。
今回紹介したデータはあくまで平均的なものですが、現在の給与に満足していない方は本記事を参考に転職先選びの検討をしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」