マドリードOP4回戦進出のメドベージェフがクレーでのプレーに手応えを示す!「今はフラストレーションを受け入れている」<SMASH>

現在開催中の男子テニスツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(4月24日~5月5日/スペイン・マドリード/ATP1000)に、第3シードで出場しているダニール・メドベージェフ(ロシア/世界4位)が3回戦勝利後の記者会見に登場。その中でキャリアの初期から毛嫌いしてきたクレーコートでのプレーについて「以前よりも冷静にプレーできている」とポジティブな言葉を口にした。

初戦(2回戦)でマテオ・アナルディ(イタリア/同36位)にフルセットで勝利したメドベージェフは、現地29日に行なわれた3回戦で過去2勝2敗と苦戦を強いられているセバスチャン・コルダ(アメリカ/同26位)と対戦。接戦の末に第1セットを落とすも、第2セットのタイブレークを取り切ってセットオールに持ち込むと、ファイナルセットでは終盤の第8ゲームで値千金のブレークを獲得。5-7、7-6(3)、6-3の逆転で競り勝ち、価値あるベスト16入りを決めた。

タフな2試合を何とか勝ち切ったメドベージェフは「両試合とも自分のプレーはどんどん良くなった」と手応えをつかんでいる様子。苦手な赤土のサーフェスでも「以前とは考え方が変わった」ことでより落ち着いてプレーできるようになっていると明かした。
「クレーは自分の好きなサーフェスではないという感覚は今でもあるが、(これまでの)経験のおかげで自分をコントロールすることができている。(勝つために)何をしなければならないかはわかっているし、もし試合に負けても、それは相手の方が自分より優れているということだ。ここ3~4年かな、以前はフラストレーションを感じていたが、今はそれも受け入れて、勝つために必要なことをしている」

おそらく昨年5月の「イタリア国際」(イタリア・ローマ/ATP1000)でクレー初優勝を手にしたことも自信の源になっているのだろう。ベスト8入りを懸け、4回戦では第17シードのアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/同18位)と対戦する。次戦もどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

文●中村光佑

© 日本スポーツ企画出版社